2011年09月14日

2ど目の『ディア・ハンター』

『ディア・ハンター』(1978年アメリカ)をみる。
ふうぎり当時につづいて2ど目の鑑賞だ。
例によって、はじめにみたときの記憶とずいぶんずれがある。
3時間のうち、
1時間をニックの結婚式についやしたとはおもわなかった。
つよい酒をあおり、はげしくダンスをおどる。
結婚式という、ごくたまにあるおいわいの席とはいえ、
あんなことをながくつづけられるわけがない。
アメリカの文化は、なが生きをゆるさない文化だ、と
へんたところに目がいってしまった。

クリストファー=ウォーケンがすごくわかい。
メリス=ストリープははじめのころ
みのがしてしまうくらい存在感がない。
そしてロバート=デ=ニーロの笑顔は
いつものようにすごくチャーミングだ。
1ど目に印象にのこっているのは、
ロシアンルーレットと
結婚式のとき、こぼれたワインで不吉な将来が暗示されるところだけだ。
流木にしがみついての脱走など、
まるではじめてみる映画だった。

じっさいには、解放戦線の兵士が捕虜にたいして
ロシアンルーレットをやらせた事実はないし、
ニックが「選手」としてこのゲームに出場しつづけながら
何ヶ月もいきながらえているのは
いかにも不自然だ。
アメリカ人はそれなりの気分にひたれるかもしれなが、
ベトナムのひとがこれをみたら、
あまりいい気もちはしないだろう。
この作品の評価がわかれることは理解できる。
あくまでも、
「アメリカ人にとってのベトナム戦争」
をえがいた映画といえるだろう。
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posted by カルピス at 23:38 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする