2011年09月24日

タイゾーさんのお墓へ (カンボジア旅行5日目)

出発まえに、部屋のテレビをつけてみる。
いろんなチャンネルがうつり、
時間によっては日本のNHKまでやっていた。
サッカーの番組をやるときもある。
きょうはプレミアリーグの
リバプール対トットナムをやっていたのでズルズルとみる。
リバプールはまったくいいところがなく、
反対にトットナムはすべてうまくいき、
後半ロスタイムに4点目をくわえてトットナムが圧勝した。

「地雷博物館」へいきたいとフロントに相談する。
ついでにタイゾーさんのお墓、
「Taizo Grave」のこともきいてみる。
フロントのひとも、
なんとなくはそのお墓の存在をしっていたようなので、
バイクタクシーの運転手にも説明してもらった
(全然つうじてなかったことがあとでわかる)。

1時間ぐらいバイクではしる。
こっちはノーヘルだし、
半ズボンでくつもはいてないから
かなりあぶなっかしいかっこうだ。
おまけに雨もふってきた。
車がすくないし、
わりにゆっくり(40〜50キロ)はしってくれたので
あまりこわくなかった。
日本では絶対にやりたくないけど。

とちゅうデコボコの赤土の道路のところもかなりあった。
地雷博物館は、
きのうの戦争博物館ほどではないけど
あまり熱心にみる気にならない。
日本語でない、ということより、
展示のしかたがうまくないとおもう。
「Akira」というひとが
地雷廃止の運動をしていることが紹介されていた。
「Akira」というから日本人かとおもっったら、
カンボジア人だった。ただしくは「Aki ra」みたいだ。

つぎの目的地の「Taizo Grave」をドライバーに確認する。
やっぱり彼はわかってなかった。
博物館のとなりにある喫茶店でお墓のことをたずねる。
店のひとも、お客さんも「Taizo Grave」のことをしっていて、
すぐにおしえてくれた。
雨がすごいふりかたになってきた。
その喫茶店でコーヒーをのみ(1ドル)休憩し、
雨がこぶりになるのをまつ。

しばらくしてから「Taizo Grave」へむかう。
分岐点はわりとすぐにみつかった。
でも、そこからがまたひどい道で、
よくあんなダートをバイクではしってくれたもんだと感心する。
エンジン回転のひくいバイクがこちらではつかわれていて、
それがこういう道にはあっているのだとおもう。
シェムレアップ市内にしても道はかなりわるく、
水たまりがたくさんある。
そんなところをとばしてはしられたらまわりはたまらないが、
こちらのひとはちゃんと
トコトコ惰性ではしるような運転をしてくれる。

水たまりのむこうにタイゾーさんのお墓がみえてきた。
でも、雨期のため水がふかくあぶなくてわたれない。
そしたら小学生くらいの子どもが
まわり道があることをおしえてくれた。
彼は英語をすこしはなし、
「道をおしえたら1ドルちょうだい」
と要求してきた。
1ドルなんてたかすぎて、とおもったけど、
彼がおしえてくれなかったらたどりつけなかっただろうから、
お墓にたどりついたときにはありがたくはらう気になっていた。
タイゾーさんのお墓といってもたいしたものではない。
だれがどういう動機でつくったのだろう。
タイゾーさんの生きかたが、
おおくの若者にインパクトをあたえている、
ということだろうか。
お墓のちかくの掘建て小屋にあった線香を1本たてる。
寄付の箱にすこしお金をいれる。

シェムリアップ市内にかえってくる。
とおる道によってはすごい水の量だ。
こんなところをとおって
よくバイクのエンジンがとまらないものだ。
まるで水陸両用車みたいに
マフラーまで水につかっても、
それでもバイクはうごきつづけて
ぶじにホテルまでおくってくれた。
シェムリアップ市内.jpg

posted by カルピス at 23:12 | Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする