ホテルで朝ごはんをたべてまっていると、
8時まえに市内観光のむかえがきた。
どうしてもいってほしいみたいだ。
ロシア製のふるいジーブにのりムネイ市内をまわる。
運転手・ガイド・わたしと、3人構成の贅沢なツアーだ。
まず海岸におりて、漁について説明をうける。
ニョクマムをつくる魚をとっているそうだ。
説明の半分以下しかわからないけど、
てきとうにあいづちをうつ。
すこし沖合に、ずらっと船がうかんでいる。
竹であんだおおきなおわん型のものがあり、
それにのって船にむかいこぎだしているひとがいる。
波がたかく、なかなかすすまない。
ほんとに「おわんの船」にのって「はしのカイ」でこいでいるみたいだ。
そのあと砂丘に案内される。
光のあたり方によって
砂の色がかわってうつくしい、といわれるが、
そうこころをうごかされる景色ではない。
トタンでそりあそびをする、というのが
この砂丘のよびもののようで、
ちいさな子どもが「すべらない?」と
トタンをかしつけようとする。
つぎはニョクマムの樽がならべてある工場をみる。
1番にしぼりだされる液は品質がたかく、
2番目にしぼるのは料理につかう、といわれる。
たくさんでるであろうしぼりかすについてたずねると、
もう魚の形はしておらず、
ドロドロ状態なので、穴にうめる、といわれた。
さいごに小川をあるく。
両側の土手をけずりながらながれる水が
場所によって色をかえてとけだしている。
なかなかおもしろい風景といえなくもない。
わかれるときに、
チップとして2人に20,000ドンわたす(2人でわけてね)。
ホテルのもどってからは、
『警察署長』をよむ。
潮風にふかれ波の音とあそぶ。
とても気もちがいい。