倉下忠憲さんの『クラウド時代のハイブリッド手帳術』
(C&R研究所)をよむ。
スマートフォンの時代とはいえ、
デジタル機器だけで生活に必要なすべてをまかなうことは無理がある。
では、どの部分を手帳の機能にたより、
それをどうスマートフォンなどとつなげていくか。
倉下さんは「ほぼ日カズン」と「グーグルカレンダー」
それに「エバーノート」をくみあわせることで、
ひとつの「こたえ」をだしている。
もちろんひとそれぞれのスタイルにより、
なにが便利でなにが不必要かはことなってくる。
わたしの仕事はあまりイレギュラーの予定がはいらない。
グーグルカレンダーとメモ帳だけでじゅうぶんで、
それでなにかをうっかりわすれているということもない。
スケジュールを管理しなければならないほど
いそがしくもないので、
ほんとはこんな本をよむ必要はないのだけれど、
倉下さんがいろいろな機械やソフトをつかって
たのしそうに仕事をすすめているのをみると
自分でもやってみたくなる。
メモした紙をiPhoneのカメラでとって
エバーノートにおくる、とあるので
感心してわたしのiPodタッチでおなじことをためしてみた。
でも、つかいものになる写真にならない。
iPodタッチのかめらは70万画素という、
いまの時代ではしんじられないぐらい
ひくい画素数だったのだ(iPhoneは500万画素)。
スキャナーをつかうのはめんどくさいし。
手でかいたおなじ内容を
パソコンやiPodタッチに入力するのは
いかにも無駄な手間なので、できればさけたい。
ここのながれをどうするか。
ToDoリストとタスクリストについての説明がよかった。
ToDoはそれぞれのプロジェクトで、
タスクはそれについてのアクションだという。
「後援会をひらく」はひとつのプロジェクトで、
それについて「会場を予約する」「ポスターをつくる」
がアクションだ。
これを「1つのリストで管理しようとすると、
だいたい破綻することになります」
という注意がおかしかった。
なんだか身におぼえがある。
この本をよみおえると、
さっそく「ほぼ日手帳」を注文した。
ほんとは「仕事のながれをととのえる」よりも
「具体的に仕事をはじめる」ことが
いまのわたしには必要なのだけど。