体育館でトレーニング。
ときどきいっしょになる年配の男性が
ひとりで練習されていた。
その方もわたしも、
いつもはほとんど人となさないで
メニューにとりくんでいる。
以前から気になっていたので、
その方に年齢をたずねてみた。
65歳以上だとおもえるのに、
すばらしくきたえられた
典型的なランナーの脚をされているのだ。
ときどきはなすことによってしっていることは、
定年退職してからランニングにとりくんでいること、
マスターズその他のレースによく出場されていること、ぐらいだ。
71歳、とこたえられる。
71歳でこれだけのスタイルを維持できるのか。
もちろんスタイルだけでなく、
スピードと持久力もすごい。
トレッドミルでいっしょにはしっても、
わたしよりずっとはやいスピードにとりくんでおられる。
その方が同窓会にでたら、
まわりが年よりにみえてしょうがないだろう
(年齢的にはたしかにそうだけど)。
月に300キロはしるうえに、
こうして筋力トレーニングにもとりくんで
体調をととのえておられるそうだ。
「おかげでケガをしません」と
ご自分の練習スタイルに確信をもっておられる。
年をとった自分がイメージできなかったけれど、
この方にであってからは
ああいう年のとり方ができるのだと、
目標にさせてもらっている。
70になってもかっこいいプロポーション
というのもあり、なのだ。
練習のさいごに
いつものようにトレッドミルではしる。
きのうのサイクリングのつかれでからだがおもい。
ゆっくりでもとにかく練習にとりくもうと
はしりはじめる。
意外なことに、いつもとおなじことが
いつもよりずっと気もちよくできた。
スピードをかえて10キロはしったあとも
すごく気分がいい。
こんなかんじはひさしぶりだ。
なにかはしらないが、
いい脳内物質が分泌されたのだろう。
さきにあげた年配の男性とはなせたことで、
練習にむけた気もちがたかまったからだろうか。
ゆっくりはしるだけでなく、
スピード練習にもとりくんで、
はやいとこフルマラソンを体験しようという気になる。
以前かいたように、
脳がからだにあたえる影響はすくなくない。
いい気分で練習にとりくめるよう、
効果的な脳のだまし方を身につけたい。