ナビスコ杯決勝、鹿島対浦和の試合をみる。
リーグ戦では鹿島が6位で浦和は15位。
鹿島に優勝の可能性はなく、
とくに浦和は残留あらそいの最中だ。
そうした状況からか、
両者ともタイトルへの気迫にあふれ、
カップ戦の決勝にふさわしい、いい試合となった。
浦和は後半開始そうそう、
山田直輝が2枚目のカードをもらい退場となる。
そのまえのプレーで、かわいい顔をしてるけど、
山田はけっこうえげつないことするなー、と感心していたら、
そのあとすぐに2枚目をもらってしまった。
それからはずっと鹿島がせめつづけ、
浦和は防戦いっぽうとなる。
10人でまもるので、ときどきボールをもてても
なかなか攻めあがることができない。
鹿島になんどもくずされて決定的なピンチをむかえるが、
GK加藤のファインセーブ、それに運にもたすけられ、
0−0でなんとか90分をたたかいおえる。
ほんとにみんなよくまもったとおもう。
柏木も原口も、攻撃はおさえて守備に貢献していた。
圧倒的に試合をコントロールしているのは鹿島でも、
浦和の必死のプレイは気迫せまるものがあった。
鹿島はサッカーをよくしっている、とか
試合はこびがうまい(おなじことか)、とかよくいわれる。
たしかにそうなんだろうけど、
それよりもきょうの浦和のような
なりふりかまわない必死なプレイのほうが
見ているもののこころをとらえることがある。
試合は結局延長戦にもつれこみ、
前半に1点をいれた鹿島がそのままにげきった。
王者とよぶにふさわしい試合を展開した鹿島にたいし、
10月20日に就任したばかりの堀監督のもと、
120分を全力でたたかいぬいた浦和の選手たちに
最大限の賛辞をおくりたい。
リーグ戦をふくめても、
今シーズンのベストマッチだった。
蛇足ながら、
スポンサーのナビスコのCMをなんどもみることとなり、
あまりのできのわるさに辟易してしまった。
ぜんぜんあかぬけず、たのしくない。
20年くらいまえのCMをみてるようなかんじだ。
これじゃあ逆効果ではないか、という気がしてきた。
いまどきこんなCMをつくっている企業があったとは。