2011年12月11日

クラブW杯、柏対モンテレイ戦

クラブW杯、柏が北中米代表のモンテレイ(メキシコ)と対戦する。
1−1のまま延長戦をおえPK戦に。

試合開始そうそうにモンテレイが決定的なチャンスをつくる。
菅野のファインセーブですくわれるが、
北中米代表は、さすがに前回たたかった
オークランドシティ(ニュージーランド)よりもずっとつよい。
それでももだんだん柏は相手のテクニックと攻撃になれてきて、
ほんとうにあぶないシーンというのははあまりなかった。

後半すぐに試合がうごく。
8分にレアンドロがきれいなボレーシュートをきめたあと、
モンテレイのスアソ(チリ代表)が14分に同点とする。
両チームとも攻守のきりかえがはやく、
試合はその後せめあいになるが、
どちらもきめることができない。
延長戦でも決着がつかずにPK戦に。
菅野がひとりめをとめたこともあり、
柏が4−3でPK戦をせいし、準決勝にすすむことになった。

放送では、クラブW杯という大会の価値をさかんによいしょする。
「ここでかてば、つぎはネイマールのまつサントス戦です」
となんどくりかえしていたことか。
べつにまってはないとおもうけど。
サントスの選手がこの試合をみにきていたのをカメラがとらえると、
「いまのレアンドロのパスにはサントスの選手たちもおどろいたでしょうね」
でも、そういったとたん、
みにきていた選手のひとりがあくびをしたのでおかしかった。

柏の選手たちは、世界のつよいクラブと対戦することができ
ほんとうにたのしそうだ。

W杯は各国のリーグ戦がおわったばかりの時期におこなわれ、
つかれきった状態の選手がおおいことから
「4年にいちどの罰ゲーム」
といったひとがいるけど、
すくなくとも柏の選手にとって
このクラブW杯はいい挑戦の機会となっている。
つぎは3日後のサントス戦。
とくにネイマールということではなく、
南米代表として参加するチームを相手に
柏がどうたたたうかたのしみだ。

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2011年12月10日

チェンマイマラソンにエントリーする

フルマラソンをはしりたいといいながら、
けっきょく今年もこれまでなにもしていない。
ちゃんと目標になる大会をきめ、
それにむけた準備をすすめないと、
いつまでたってもおなじ状況がつづいてしまう。

などとおもいながら、
なんとなく海外マラソンのサイトをひらいていると、
チェンマイマラソンというのが目についた。
12月25日開催とある。あと2週間しかない。
いくらなんでも、いまからはもううけつけてくれないだろう。
ダメもとで、チェンマイマラソンのサイトをひらいてみた。
さいわいというか、おどろいたことにというか、まだ受付中だ。
よほどひとがあつまらないのだろうか。
ずいぶんゆるい大会みたいで、
わたしのマラソンデビューにふさわしいかもしれない。

いそいで米子からバンコク往復と、
バンコクからチェンマイ往復のチケットをしらべる。
いずれもなんとかなりそうで、
ものすごくきゅうなおもいつきながら、
発作的にチェンマイマラソンにもうしこむことにした。

「なんとかなりそう」というのは
いろんなことに目をつむれば やっとなんとかなる、ということだ。
まず、あと2週間しか準備期間がない。
すこしずつはしっているとはいえ週に30キロほどで、
とてもフルマラソンにそなえた練習といえるものではない。
それに、25日のレースなのに、
21日と22日に研修がはいっていて、
どうしても23日にしか出発できない。
23日に深夜にバンコクの空港につくと、
その日のチェンマイゆきの便はない。
空港で一晩すごし、
翌朝のいちばんはやい便でチェンマイへむかうという
くるしいスケジュールだ。
ついたらすぐにエントリーをして、
つぎの日の早朝4時がスタートの時間となる。

とはいえ、わたしの実力を客観的にみると、
いまさらたくさん練習してみたところで
なにかがそうかわるわけではなさそうだ。
もうすこし余裕のあるスケジュールがありがたいけど、
これでもなんとかなるだろう。
わたしの目標は42.195キロの完走であり、
いいタイムがでることはぜんぜんもとめていない。
1時間で10キロはしるのがせいぜいのわたしには、
フルマラソンではよくて4時間30分、
おそらく5時間ちかくはかかるだろう。
とにかくとちゅうであきらめずに
完走することだけをめざすつもりだ。

レースのあとなんにちかむこうですごし、
日本にもどるのは来年の元旦ということになる。
大会本部にメールでもうしこんだりチケットの予約をしたり、
きゅうにいそがしく、でもおもしろくなってきた。

posted by カルピス at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月09日

オープンソースサロンに参加する

松江オープンソースラボでひらかれた
「第36回オープンソースサロン」に参加する。

プログラム言語Rubyができたらおもしろそうなので、
入門書をかってとりくんだことがある。
でも、おもしろさを実感できるところまでたどりつけず、
とちゅうでなげだしてしまった。
知識がないものにもわかりやすくおしえてくれる
初心者むけの講座があれば、とネットでしらべたときに
この「オープンソースサロン」がひらかれることをしったのだ。

技術的なはなしだったらぜんぜんわからないので、
ちょっと心配して会場にはいる。
きょうは「クックパッドのつくりかた」というテーマだ。
「クックパッド」とはなにかもしらずに席についた
(Rubyをつかったソフトぐらいにおもっていた。
そして、それはある意味ただしかった)。

クックパッドは「日本最大の料理サイト」なのだそうだ。
20〜30代の女性の3人に1人が利用しているという。
この会社から、舘野さんと井村さんというかたがこられ、
なにを仕事にするか、なにを大切にして組織をつくるか、
ということについてはなされる。
Rubyについての知識がなくてもたのしくきくことができた。

舘野さんは
「すきなこと」と
「飯がくえそうなこと」との
接点をさがしつづけることを軸に、
自分がどうRubyとかかわってきたかについて、
いわば「いかに生きるべきか」という内容を
誠実にはなされる。
自分がなにをやりたいかを
きちんとかんがえつづけるひとだ。

井村さんは服装もくだけているし、
すごく肩のちからがぬけている。
でも、じぶんのかんがえていることを、
自分のことばではなされるので迫力がある。
クックパッドというサイトを
魅力あるものにするとりくみを
わかりやすくまとめられている。
会場からの質問に、
「いつもかんがえていることが5つありまして、
ま、その5つぜんぶはでてこないとおもうんですが・・・」と
ぜんぜんわるびれずにいわれるのがおかしくて好感をもった。
おふたりともMacBook Airをつかっておられた。

会場の雰囲気がおだやかで、
はじめて参加したものでもいごこちよくすごすことができた。
Rubyについてのおもしろさがわかるようになりたい。


posted by カルピス at 22:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | パソコン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月08日

クラブW杯開幕 柏がオークランドシティをやぶる

クラブW杯がはじまる。
開幕戦としてJ1優勝クラブの柏が
ニュージーランドのオークランドシティと対戦し、
前半にいれた2点のまま2−0でにげきった。
1点目の田中のシュートは、
ゴールまえで相手のディフェンダーをすばやいうごきでかわし、
そのまま角度のないところからゴールにつきさしている。
そのあとすぐに2点目もはいり、
これは楽勝かな、とおもったら、
そうおもったときによくあるケースで、
後半はずっとせめられることになる。

せめるしかないオークランドシティは、
せめてみるとうまいチームだった。
柏はときたまシュートまでもっていくことがあっても、
ほぼすべての時間帯で主導権をにぎられる。
パスがつながらなず、セカンドボールもひろえない。
菅野がみせたなんどかのファインセーブがなければ、
どうなっていたかわからない試合だった。

ニュージーランドというと、
あまりサッカーがつよいというイメージはないが、
前回のW杯南アフリカ大会には出場していたし、
このクラブW杯にもこれが3どめというのだから、
強豪クラブといってよい。
クラブの歴史はあさく、オセアニア地域のサッカーリーグが
再編された2004年が創設の年であり、
それでクラブW杯に3どの出場というのはりっぱな実績だ。
放送のなかで、ほとんどの選手がセミプロと紹介されていた。
とはいえ外国人選手もいるので、
日本でいうとJFLのチームみたいなものだろうか。

柏のつぎの試合は、3日後の11日に
メキシコのモンテレイと対戦することにきまった。
なんとかかちすすんでもらい、
18日の決勝でバルセロナとの試合がみられることを期待している。

それにしてもサッカーのカレンダーは
そうとうに過密スケジュールだ。
柏としたら、Jリーグがおわって安心した4日後に
もうべつのカップ戦がはじまることになる。
このクラブW杯がおわっても、
まだ天皇杯の4回戦がまっており、
なかなか気をぬくことができないカレンダーだ。
つねにタイトルをねらいたいとはいえ、
これではからだと頭をやすめられるときがない。
よほどオフをじょうずにすごさないと、
来シーズンをリフレッシュされた状態でむかえることが
むつかしいのではないか。
サッカーファンにとってはありがたい
きれ間のないいくつもの大会の開催も、
選手やクラブにとっては、なんらかの選択をしなければ
とてもじゃないけどつづけられない日程となっている。



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2011年12月07日

すごく無理があるけどおもしろい『スウィングガールズ』

『スウィングガールズ』をみる。
来年1月に公開される『ロボジー』が
おなじ矢口監督の作品なので、
きっとその宣伝をかねているのだろう。
500円で入場できた。
お客さんはわたしをふくめて3人
(あとの2人はお母さんとちいさな女の子)。

2004年の公開当時にも映画館へみにいった。
ラストの演奏会でのもりあがりがすごくたのしくて、
すぐに影響をうけるわたしは
ツタヤでジャズのCDをかりたのだった。

今回はへたくそさばかりに目がいく。
だいたい設定がむちゃくちゃで
無理がありすぎるのだ。
補習を中止してお弁当をとどけるなんて
まずありえないし、
全員が電車からおりそこねるのも不自然だし、
いくらブラスバンド部の生徒が食中毒になっても、
そのかわりの演奏をひろく生徒にもとめるわけがないし、
応援のオーケストラの演奏がジャズになるのも不自然だ。
食中毒の原因になったことをだまっているから、
かわりにブラスバンドをやってくれ、なんて
あるわけないっつーの!
1作目の監督作品である『ウォーター・ボーイズ』のほうが
まだリアリティがある。
2作目のほうがへたになることもあるんだ、と
へんに感心してしまった。

でも、おもしろかった。
演奏会での『シング・シング・シング』では、
竹中直人みたいにスィングしてしまう。
みおわったあと気もちがよくなり、
なんでも肯定的にみれるようになったのは
この作品の浄化作用だろう。
ありえないけど、それなりにおもしろい。

「すべての人間は2種類にわけられる。
スウィンするものと、スウィングしないものだ」

夜スカパーをつけると
『新しい人生のはじめかた』をやっていた。
(監督:ジョエル=ホプキンス
主演:ダスティン=ホフマン・エマ=トンプソン)。
とちゅうからみはじめたのに、
ひとつのシーンをみただけで
いい雰囲気をもった作品だということがすぐにわかる。
ダスティン=ホフマンとエマ=トンプソンの表情が
とても自然でチャーミングなのだ。
エマ=トンプソンは、あんまり美人だとはおもわないけど、
その表情はとてもおおくのことをものがたっている。
わたしもダスティン=ホフマンみたいに、
ああやってすきな女性と川ぞいを散歩したい。

『スウィングガールズ』のあとでこの作品をみると、
これもまたひとつの映画ですなー、とおもった。

posted by カルピス at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月06日

『麦の道』(椎名誠・集英社文庫)

椎名誠の高校時代をえがいた自伝的な小説だ。
シーナ少年であろう津田尚介は、
あたらしくはじまる高校生活に
まったく期待していなかった。
学校にたいしても、いやな教師たちにたいしても、
すべてにおいて「まあいいやどうだって・・・」とさめていて、
すべてをあきらめきった態度をとる。
おちこぼれの救済校にしかはいれなかったという劣等感が
そうしたすてばちな気もちにさせていたのかもしれない。

とはいえ、柔道部にはいり、
はげしい練習にあけくれるうちに
尚介のなかでしだいになにかがかわりはじめる。
けんかにまきこまれたり、自分からもしかけたり、
電車でみかける女子高生に好意をよせたりという
高校時代ならではのできごともおこる。
ただ、尚介にとってのいちばんの関心は、
まちがいなくけんかにおかれている。

おもいっきりこの小説を簡略化すると、

けんか
柔道
けんか
けんか
女子高生
けんか
柔道
けんか
けんか
柔道
女子高生
けんか

というかんじで、
けんかのあいまに柔道部での練習や試合、
ときたまあこがれの女子高生についてかたられる。
けんかにあけくれていたという椎名誠が
じっさいに体験したことをかいているので、
けんかのシーンはなまなましい迫力がある。

「『平野、おまえに用があるんだ』
 尚介は言った。平野を殴るつもりでやってきたのだが、
平野の子分たちの前でそのことを言うのは
かなりの勇気と度胸がいった。
けれど平野ぐらいの相手を殴るのは、
千田たちとのいくつかの喧嘩のことを思えば
なんでもないことだ、と尚介は
そこへやってくる間ずっと考えていた。
(中略)
『こっちだよ平野』
と、尚介は言った。
相手の名前を何度か無意味に呼んで
相手をどんどん憤らせていくと
あとがやりよくなるぜ、
とチョウジが言っていたのを冷静に思い出していた」

この場面はなにに注意しなければならないか、とか
なにかおこったらまず自分はなにをするべきか、
ということを、尚介はいつも頭においている。

もうすこしで尚介の学校の番長と
決着をつけそうになるが、
なんとなくしりきれとんぼに
ものがたりはおわってしまう。
現実的には、たしかに高校生活とは
そんなものかもしれない。
なにかが劇的にかたがつくわけではなく、
なんとなくあいまいにおわることがおおい。
ただ、小説としてはもうすこしさきまで
はなしをつづけてほしかった。
これからというところでおわってしまい、
肩すかしされたかんじだ。

椎名誠の小説はこういうことがよくある。
このまえよんだ『ぱいかじ南海作戦』もそうだった。
あらかじめきめられていた連載期間であり、
ペース配分をあやまった、
ということもあるかもしれないが、
それよりも椎名誠の資質である
あきっぽさがそうさせているようにおもう。
かきたいことはあらかたかいたので、もうこれでいい、
というかんじなのだ。

以前は椎名誠の本というと、
エッセイや旅ものばかりよんでいた。
いまは、そうしたいろいろなものにむけている
膨大なエネルギーを、
もうすこし小説にそそいでもらえたらとおもう。
それは椎名誠のスタイルではないかもしれないが、
そんなことをねがいたくなるほど、
この『麦の道』はおもしろい本だった。

posted by カルピス at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 椎名誠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月05日

2-0でもいけいけどんどんのネルシーニョ監督

柏レイソルの優勝をおいわいする番組で、
選手たちをまねいて今シーズンをふりかえっていた。
ネルシーニョ監督について印象にのこっていることは?
という質問に、北嶋があげたのは
2-0でリードしていたFマリノス戦だった。
2-0という得点は、
サッカーではいちばんあぶない得点差だといわれている。
気もちがゆるんでしまうのか、
そのあとにまるでちがう展開になることがよくあるからだ。
1点をかえされて2−1になると、
あとはおいかけるほうが
いきおいがあるだけ有利ともいえる。
柏の選手たちも、そのことをおもって
ハーフタイムのときロッカールームでは、
油断しないで気をひきしめていこう、
みたいなことをはなしていたという。
そうしたら、ネルシーニョ監督は、
「それは相手が心配することで、
こっちは全然気にすることはない」
という指示をだしたのだそうだ。
おそらくネルシーニョ監督は、
「2−0は有利ではない」というおもいが
選手たちのあたまをかすめることで、
自信がゆらいだり、いきおいがそがれたりするのを
ふせごうとしたのではないか。

なにかの心理テストで、

「アンは自分が2学期のテストで
1番になったことをしりました」
ということから連想するその後のものがたりは?

というのをよんだことがある。

欧米のひとはこういうはなしのつづきとして、
1番になったのだから、
それからもそのいきおいで能力を発揮して
あかるい将来がまっている、
ということをかんがえるのだという。
完全に「いけいけどんどん」の発想だ。

いっぽう日本人は、
1番をとったからといって気をゆるめると
ろくなことがないので、
うかれなずにこれからも勉強にはげまなくては、
みたいなとらえ方がおおいのだそうだ。
欧米人の発想すべてを評価するつもりはもちろんないが、
かんがえ方のひとつの傾向として
たしかにそう面があるとおもう。

この心理テストをしっていても、
サッカーにおける2-0の点差は
わたしだって気のゆるみを警戒し、
後半のはいり方に注意したくなる。
そこをあえて「それは相手が心配することだ」
なんてすごく大胆でかっこいい。
2-0に臆病になることが
ひどく気のきかない態度におもえてくる。
わたしもこれからはちがった角度から
ちょっとひねったことをいうことにしよう。

オシム監督だったらどんな指示をだすだろう。
2−0は危険な点差だから、なんて
あまりにもあたりまえすぎるので、
あのひとなら、あえてちがう点に
目をむけさせようとするのではないか。
ここに牛がいる、と例によって
ユーゴスラビアのふるいいいつたえをもちだしたりして
わかったようなわからないはなしをしたらおもしろいけど。

オシムさんが代表監督をつとめたときのベストマッチは
2007年のスイス戦だといわれている。
この試合、日本は前半に2点をいれられたものの、
後半からは相手を完全にくずす攻撃がではじめ、
けっきょく4−3でかっている。
「べつのチームになった」と後半からの日本について
オシムさんはのべている。
もちろん「なった」のではなく、
ハーフタイムでの指示が
選手たちの意識をかえたのであり、
2−0という点差の危険さを
おいかける側から実証したことになる。
「前半と後半が分かれていてよかった。
つまり、ハーフタイムがあるということ」
ともオシムさんはコメントしており、
そこにどんな指示があったのか興味ぶかいところだ。

ながくなってしまったけれど、
そういうふうに、サッカーにおける2-0という点差は
危険性をはらんだあぶない状況といえる。
そのことをよくしりながら、
あえて「相手が心配することだ」ととぼけ、
選手たちの自信がゆらがないよう配慮した
ネルシーニョ監督の大胆な采配を評価したい。


posted by カルピス at 22:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月04日

柏レイソルの優勝をたかく評価する

きのう最終節がおこなわれ、
ことしのJリーグは柏レイソルの優勝にきまった。
前節がおわった時点で3チームが勝ち点差1ずつでならび、
柏・名古屋・ガンバのどのチームにも
優勝の可能性がのこされていた。
3チームとも午後3時半という
おなじ時間に試合がくまれたので、
ガンバの試合は録画で、
柏と浦和の試合をライブでみることにする。

心情的にはガンバの逆転優勝をねがうわたしは、
浦和を応援しつつの観戦となる。
柏がきれいに優勝をきめるためには、
とにかくかたなければならない。
浦和としたら、目のまえで柏の優勝をみたいわけはないし、
埼玉スタジアムにつめかけた6万人のサポーターのまえで
ぶざまな試合をするわけにはいかない。
しかし、柏の攻撃は、ほんとうに迫力があった。
ゴールをめざしてすごいいきおいでとびこんでくる。
ボールにむかう気迫がまるでちがい、
浦和がボールをもっても
はやくからのプレッシャーにつぶされて、
ハーフラインまでさえボールをはこべない。
そのいきおいのまま前半を2−0でおえ、
試合はこのまま柏ペースですすみそうにみえる。
後半8分に浦和が柏木のヘディングで1点をかえすと
しばらくは浦和ペースになる時間もあったが、
しかしそれもながくはつづかなかった。
その後決定的ともいえる3点目が柏にはいると
いよいよ柏の優勝がかたくなってきて、
けっきょくそのまま3−1で
柏がみごとにかちきることとなる。
柏も浦和も、
ことし1年を象徴するような試合をしたといっていい。
いっぽうは優勝であり、もういっぽうは
降格をぎりぎりでまぬがれるのがやっとだった。

わずかな可能性のもとに
優勝をめざしていた名古屋やガンバにしたら、
浦和にはもっとがんばってもらいたかったところだろう。
名古屋のストイコビッチ監督は、
「浦和は最後まで目覚めなかった」という
コメントをのこしているし、
まえに浦和にいた闘莉王も
「情けない」という内容の発言している。
それは、浦和の選手とサポーターが
いちばんよくわかっているはずだ。
Jリーグ随一のあつい応援でしられる
レッズのサポーターにとって、
ことしはしんじたくないような
ひどいいちねんだったことだろう。

J2から昇格したクラブが優勝するのは、
19年のJリーグの歴史ではじめてのことらしい。
運がよくてたまたまそうなったのではなく、
柏は優勝にふさわしいたたかい方を
1年をとおしてつづけることができた。
カウンターねらいの守備的な試合はこびではなく、
みていてたのしいサッカーだった。
柏レイソルの優勝と、
それに値する内容のサッカーに
すなおにおめでとうをいいたい。

posted by カルピス at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月03日

ヒリヒリした少年期のかがやき『スタンド・バイ・ミー』

「午前10時の映画祭」で『スタンド・バイ・ミー』をみる。
土曜日のせいか、作品の人気のせいか、
これまででお客さんがいちばんおおかった
(といっても40人ぐらい)。
めずらしくチケットうりばに列ができている。
その半分ぐらいが『スタンド・バイ・ミー』
めあてのお客さんで、
10時からの開演にギリギリで間にあった。

なんどもみてるけど、
映画館ではたしかはじめてだ。
子どもでも大人でもないむつかしい少年期。
これから自分はどう生きていくのかに
それぞれがなやんでいる。
家がわるいとおちこぼれの烙印をおされてしまい、
12歳というはやい段階で将来がきまってしまう。
親とおなじように一生この田舎町で
うだつのあがらぬまま生きるのかというのは
さぞかしやりきれないことだろう。
クリスのヒリヒリした、
それでいてさみしそうな表情が
この映画の主題である少年期という
微妙にアンバランスな時期を
的確にあらわしている。
内気そうだけど芯のつよいゴーディ、
いかれたテディもだいすきなキャラだ。

「ぼくは一生この町にいるのかな?」
とかなしそうにたずねるクリスに
「なんだってできるよ」
とゴーディがこたえる。
なんで子どもがこんなかなしいおもいを
しなきゃいけないんだ、といかりながら、
2日間のできごとのあと、
すこし大人になった彼らでなければいえない
いちばんすきなシーンとなっている。

スティーブン=キングの原作もよんだことがある。
映画もいいけど原作もいい、
というのはもちろん逆で、
原作の雰囲気をほんとうにそのまま
じょうずに映画化してある。
ベン=E=キングの歌声が
しばらく耳からはなれない。
12歳って、にどとおとずれない
貴重なときだったんだ。
クリスはどんな大人になったのだろう。

余談ながら、
わたしのだいすきな映画『グッバイガール』で
エリオット役をしたリチャード=ドレイファスが
大人になったゴーディをえんじている。
『グッバイガール』のエリオットと
ぜんぜんにてないので、
エンディングで名前をみるたびに
「そういえば・・・」とおどろくことになる。

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2011年12月02日

行動援護場業者要請研修

今年度の島根県行動援護場業者要請研修がおわる。
3日間にわたっておこなわれ、
わたしは2日目(アセスメント)と
3日目(事例分析)の講義を担当した。
おなじ内容の講義を毎年やっているのだから、
もういいかげんおぼえてもよさそうなのに、
いつまでたってもなれない。
そのたびにいちから復習しなければならないし、
はなすことになれないので
それなりに緊張する。
まったくこころにもないことを
しゃべっているわけではないにしても、
きちんとした実践がともなっていないので
はなしていてわれながらどこかうさんくさい。

参加した方々はまじめにはなしをきいてくださり、
それなりに手ごたえのある3日間となった。
とにかくおわった。
頭もからだもうんとエネルギーをつかい
へろへろになる。
夕ご飯のときにワインをのんで自分へのごほうびとした。



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2011年12月01日

まりかセヴン参上!

『まりかセヴン』(伊藤伸平・双葉社)

こういうマンガがよみたかった。
女子高生が巨大化してウルトラマンみたいに変身し、
大怪獣とたたかう。
「東ヤ−20a星雲」からやってきたセヴンが
まりかにとりついたため、
巨大化できるようになったのだ
(「わたしは”セヴン”」となのるセヴンに、
「え・・・ナニ”セヴン”?」まりかがきき、
「ただの”セヴン”だ ややこしいコトを訊くな」とセヴンがこたえる。
特撮があたりまえの世界にそだったオタクみたいでおかしい)。

怪獣とむきあってまあいをとるときのポーズとか、
怪獣へのキックはまるでウルトラマンだ。
でも、もとが女子高生なので妙にいろっぽい。
胸はおおきいし、髪はみつあみのままだったりする。
まりかセヴンは正義のためにたたかうわけではなく、
センパイのまえでいいところをみせたいだけ。
虫が巨大化した怪獣とは
気もちわるがってたたかいたがらない。
体育の授業にむけてきがえているときに
怪獣出現のしらせがはいっても、
「体育の授業始まっちゃうしなー」と
なんとなくのり気がしないときもある。

作者は自由にあそびまくる。
絵がうまいので、よむほうは安心してそのふざけをたのしめる。
ビルにぶつかるときには
ちゃんとまりかの影がビルにうつっているし、
高速ビルの谷間をラドンみたいな怪獣がとびまわると、
こわいよりもうつくしいさをさきにかんじてしまう。
その怪獣にたちむかうために
まりかセヴンが空をとんでいくかというと、とばない。
とばないというより、とべない
(さいごはなんだかんだいってとんだけど)。
「飛べるでしょフツー!!」と
まりかはセヴンにつっこみをいれるが、
「そういや飛ぶ根拠って示されないよなー」と
センパイは冷静だし、
セヴンがいう
「重力に逆らうことが”フツー”だと考える文化というのは
かなり特異だぞ」というのもいかにももっともでおかしい。

まだまだふざける余地のあるマンガだ。
これからの展開をたのしみにしている。

posted by カルピス at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする