2011年12月04日

柏レイソルの優勝をたかく評価する

きのう最終節がおこなわれ、
ことしのJリーグは柏レイソルの優勝にきまった。
前節がおわった時点で3チームが勝ち点差1ずつでならび、
柏・名古屋・ガンバのどのチームにも
優勝の可能性がのこされていた。
3チームとも午後3時半という
おなじ時間に試合がくまれたので、
ガンバの試合は録画で、
柏と浦和の試合をライブでみることにする。

心情的にはガンバの逆転優勝をねがうわたしは、
浦和を応援しつつの観戦となる。
柏がきれいに優勝をきめるためには、
とにかくかたなければならない。
浦和としたら、目のまえで柏の優勝をみたいわけはないし、
埼玉スタジアムにつめかけた6万人のサポーターのまえで
ぶざまな試合をするわけにはいかない。
しかし、柏の攻撃は、ほんとうに迫力があった。
ゴールをめざしてすごいいきおいでとびこんでくる。
ボールにむかう気迫がまるでちがい、
浦和がボールをもっても
はやくからのプレッシャーにつぶされて、
ハーフラインまでさえボールをはこべない。
そのいきおいのまま前半を2−0でおえ、
試合はこのまま柏ペースですすみそうにみえる。
後半8分に浦和が柏木のヘディングで1点をかえすと
しばらくは浦和ペースになる時間もあったが、
しかしそれもながくはつづかなかった。
その後決定的ともいえる3点目が柏にはいると
いよいよ柏の優勝がかたくなってきて、
けっきょくそのまま3−1で
柏がみごとにかちきることとなる。
柏も浦和も、
ことし1年を象徴するような試合をしたといっていい。
いっぽうは優勝であり、もういっぽうは
降格をぎりぎりでまぬがれるのがやっとだった。

わずかな可能性のもとに
優勝をめざしていた名古屋やガンバにしたら、
浦和にはもっとがんばってもらいたかったところだろう。
名古屋のストイコビッチ監督は、
「浦和は最後まで目覚めなかった」という
コメントをのこしているし、
まえに浦和にいた闘莉王も
「情けない」という内容の発言している。
それは、浦和の選手とサポーターが
いちばんよくわかっているはずだ。
Jリーグ随一のあつい応援でしられる
レッズのサポーターにとって、
ことしはしんじたくないような
ひどいいちねんだったことだろう。

J2から昇格したクラブが優勝するのは、
19年のJリーグの歴史ではじめてのことらしい。
運がよくてたまたまそうなったのではなく、
柏は優勝にふさわしいたたかい方を
1年をとおしてつづけることができた。
カウンターねらいの守備的な試合はこびではなく、
みていてたのしいサッカーだった。
柏レイソルの優勝と、
それに値する内容のサッカーに
すなおにおめでとうをいいたい。

posted by カルピス at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする