『スウィングガールズ』をみる。
来年1月に公開される『ロボジー』が
おなじ矢口監督の作品なので、
きっとその宣伝をかねているのだろう。
500円で入場できた。
お客さんはわたしをふくめて3人
(あとの2人はお母さんとちいさな女の子)。
2004年の公開当時にも映画館へみにいった。
ラストの演奏会でのもりあがりがすごくたのしくて、
すぐに影響をうけるわたしは
ツタヤでジャズのCDをかりたのだった。
今回はへたくそさばかりに目がいく。
だいたい設定がむちゃくちゃで
無理がありすぎるのだ。
補習を中止してお弁当をとどけるなんて
まずありえないし、
全員が電車からおりそこねるのも不自然だし、
いくらブラスバンド部の生徒が食中毒になっても、
そのかわりの演奏をひろく生徒にもとめるわけがないし、
応援のオーケストラの演奏がジャズになるのも不自然だ。
食中毒の原因になったことをだまっているから、
かわりにブラスバンドをやってくれ、なんて
あるわけないっつーの!
1作目の監督作品である『ウォーター・ボーイズ』のほうが
まだリアリティがある。
2作目のほうがへたになることもあるんだ、と
へんに感心してしまった。
でも、おもしろかった。
演奏会での『シング・シング・シング』では、
竹中直人みたいにスィングしてしまう。
みおわったあと気もちがよくなり、
なんでも肯定的にみれるようになったのは
この作品の浄化作用だろう。
ありえないけど、それなりにおもしろい。
「すべての人間は2種類にわけられる。
スウィンするものと、スウィングしないものだ」
夜スカパーをつけると
『新しい人生のはじめかた』をやっていた。
(監督:ジョエル=ホプキンス
主演:ダスティン=ホフマン・エマ=トンプソン)。
とちゅうからみはじめたのに、
ひとつのシーンをみただけで
いい雰囲気をもった作品だということがすぐにわかる。
ダスティン=ホフマンとエマ=トンプソンの表情が
とても自然でチャーミングなのだ。
エマ=トンプソンは、あんまり美人だとはおもわないけど、
その表情はとてもおおくのことをものがたっている。
わたしもダスティン=ホフマンみたいに、
ああやってすきな女性と川ぞいを散歩したい。
『スウィングガールズ』のあとでこの作品をみると、
これもまたひとつの映画ですなー、とおもった。