クラブW杯がはじまる。
開幕戦としてJ1優勝クラブの柏が
ニュージーランドのオークランドシティと対戦し、
前半にいれた2点のまま2−0でにげきった。
1点目の田中のシュートは、
ゴールまえで相手のディフェンダーをすばやいうごきでかわし、
そのまま角度のないところからゴールにつきさしている。
そのあとすぐに2点目もはいり、
これは楽勝かな、とおもったら、
そうおもったときによくあるケースで、
後半はずっとせめられることになる。
せめるしかないオークランドシティは、
せめてみるとうまいチームだった。
柏はときたまシュートまでもっていくことがあっても、
ほぼすべての時間帯で主導権をにぎられる。
パスがつながらなず、セカンドボールもひろえない。
菅野がみせたなんどかのファインセーブがなければ、
どうなっていたかわからない試合だった。
ニュージーランドというと、
あまりサッカーがつよいというイメージはないが、
前回のW杯南アフリカ大会には出場していたし、
このクラブW杯にもこれが3どめというのだから、
強豪クラブといってよい。
クラブの歴史はあさく、オセアニア地域のサッカーリーグが
再編された2004年が創設の年であり、
それでクラブW杯に3どの出場というのはりっぱな実績だ。
放送のなかで、ほとんどの選手がセミプロと紹介されていた。
とはいえ外国人選手もいるので、
日本でいうとJFLのチームみたいなものだろうか。
柏のつぎの試合は、3日後の11日に
メキシコのモンテレイと対戦することにきまった。
なんとかかちすすんでもらい、
18日の決勝でバルセロナとの試合がみられることを期待している。
それにしてもサッカーのカレンダーは
そうとうに過密スケジュールだ。
柏としたら、Jリーグがおわって安心した4日後に
もうべつのカップ戦がはじまることになる。
このクラブW杯がおわっても、
まだ天皇杯の4回戦がまっており、
なかなか気をぬくことができないカレンダーだ。
つねにタイトルをねらいたいとはいえ、
これではからだと頭をやすめられるときがない。
よほどオフをじょうずにすごさないと、
来シーズンをリフレッシュされた状態でむかえることが
むつかしいのではないか。
サッカーファンにとってはありがたい
きれ間のないいくつもの大会の開催も、
選手やクラブにとっては、なんらかの選択をしなければ
とてもじゃないけどつづけられない日程となっている。