きのう予約しておいたホンダウェーヴ125でメーサイへむけて出発する。
はじめは車のとおりがおおいが、
チェンライをはなれるにつれ車がへり、
のんびりはしれるようになる。
メーサイへは1時間ほどでついた。
ここはミャンマーとの貿易でにぎわう町のようで、
観光客だけでなく、たくさんの商売がらみのひとがおとずれている。
想像していたようなちいさな町ではなく、
なんだか中国の田舎町にきているような気になる。
とてもくつろげそうにないので、
そうそうにチェーセンゆきをきめる。
メーサイからチェーセンへの道路は、
いまあたらしくつくっているところで、
すばらしくひろいのに、交通量はほとんどない。
30分ほどバイクではしるとメコン川がみえてきた。
「ようこそ ゴールデントライアングルへ」という
看板がたっている。チェーセンについたのだ。
チェーセンも以前の旅行でいったことがある町だ。
そのときにはかぞえるくらいしか民家がなく、
ホテルも1、2軒しかなかったとおもう。
竹とわらでできたようなゲストハウスをえらぶと、
もうほかにはメコン川をみるくらいしかすることがなかった。
なぜか月刊文芸春秋がおいてあり、
植村直己さんについての記事をよんだことをおぼえている。
それがいまではすごいかわりようだ。
たくさんのリゾートホテルがたち、
メコン川を遊覧する大小の船がたくさんうかんでいる。
大型バスもひっきりなしにとおり、
道路にはおみやげ屋さんがならんでいる。
それでもメーサイやチェンライにくらべると
まだこじんまりとしていて、ゆっくりできそうだ。
にぎやかなとおりのはずれに、
「S.V.PLACE」というホテルがみつかった。
300バーツとそうたかくないのに、
部屋がきれいで温水シャワーもトイレもついている。
「Free Wi-Fi」は、タイではもう当然というかんじだ。
メコン川に面したところにあるバーでウィスキーを注文する。
『ブレイン・ドラッグ』をよみながら、
ときどきメコン川をゆきかう船をながめる。
川のむこう側はラオスで、おおきなお寺がみえる。
あすはチェンマイにもどり、
かえりじたくをしなければならない。
今回の旅行がそれそろおわることを
メコン川をみながらかんがえる。