チェンマイの市場でかったタイ米で
カオパット(チャーハン)をつくる。
日本米(ジャポニカ)よりも
ずいぶん細ながいインディカ米だ。
お店でいちばんたかいものをえらんだけど、
それでも1キロが30バーツ(75円)と
日本の米とくらべるとずいぶんやすい。
日本米とおなじ水かげんでしこみ、炊飯器でたく。
といでもほとんどヌカがでなかった。
しばらくするといいにおいがただよってくる。
なつかしいタイのかおりだ。
ちょっとがんばっていろいろ用意したのに、
カオパットのできはよくなかった。
フライパンにしく油がすくなくて、
パラッとしたかるいしあがりになっていない。
パッタイのつもりで焼うどんをとなりのコンロでつくり、
カオパットに集中できなかったのが敗因だ。
ちかくのスーパーでトムカーガイのセットをうっているので
これも用意した。
トムヤムクンよりこっちのほうがわたしのこのみだ。
ココナツミルクのスープで、
パクチーのかわりにベトナムコリアンダーをちらす。
こんどの旅行でも、ほとんどタイ語をおぼえなかったけど、
カーオ ニーアオ ミーマイ?(もち米はありますか?)と
カーオ マン ガイ ミーマイ?(ゆで鶏ごはんありますか?)は
よく口にした。
こんどはこのカーオ マン ガイをつくるつもり。
日本が記録的な冷夏だった1993年にタイ米が輸入されたのも、
いまではとおいむかしばなしだ。
このことを記憶してるのは、
すでにおじさん・おばさん以上の年齢ということなのか。
むかしをしるもののつとめとして、
カーオ マン ガイのときに
むすこにはなしてきかせよう
(きょうはカオパットの失敗に動揺して、
なんとなくはなしそびれた)。