山本孝昭さんのかんがえ方が紹介されていた。
ITが便利すぎるので、
おおくのひとがITにたよりすぎているという意見だ。
よくあるのが、会議に出席者みんながパソコンやタブレットを持ち込んで、ペーパーレスにしましょう、という動きです(中略)会議は顔を合わせ、意見や思いをぶつけあったり交換したりしながら、アイデアを見つけるとか行動への決定を導くとか、そのためにあります。
「報告書にこうあるけど、本当はどうなんだ」
「現場はこうでした」
などと出し合い、ガチンコで議論する場です。それなのにみんなが会議中、画面を見ていたら、集まった意味がありません。
で、山本さんの会社では「トップレス・ミーティング」をはじめられている。
「トップレス」は「ラップトップパソコンなし」の意味だ。
デジタル機器をもちこみまず、ガチンコで議論する。
ほんとうだ。
わたしも、会議中にパソコンを操作されるとすごくイライラする。
こっちが会に参加してるのに、
相手は自分ではなくパソコンにむかっているのはすごくいやだ。
もう一つ深刻なのが、プレゼンテーション資料です。不要なグラフ、念のためのグラフ。ちょっと見栄えをよくした矢印や影、アニメーション。膨大な時間をかけて資料を作っている社員が多い。何を訴えたいのか、共感してほしいのか、それを考え抜いてから作っていないんですね。いきなりパソコンの前に座って、ソフトの言うとおりに作っている。
これにもまったく賛成する。
エクセルやパワーポイントで、
「こんなことができるのがうれしくてしょうがない」
みたいな、かざりつけをされると
かっこわるいなーとおもう。
山本さんの会社では
「パソコンに拘束される時間を最小化する」
とうたったソフトを企業に提供しているという。
IT業界にいながらこういうかんがえ方ができるのはすごい。
パソコンにむかっていると、
たしかにあっという間に時間をつかってしまう。
かなりの禁欲的な精神がなければ
なんのためにパソコンをつかっているのかわからなくなる。
IT機器とどうつきあうか、以前から関心があった。
じっさいに必要かどうかに関係なく、
アップルの製品は物欲を刺激するのだ。
わたしはいまのところスマートフォンもタブレットももってないし、
ワードとパワーポイントはきらいでつかわない。
基本的なところで山本さんのかんがえ方にすごく共感できる。
IT依存・IT中毒におちいらないよう、
自分にも会社にも、それに社会にも、
ちょっとななめの視線をむけていこう。