テレビのニュースで、国連がアフリカへの緊急支援をおこなっているとつたえていた。
東アフリカの飢餓が深刻で、
5億ドル必要なところ、まだその1/5の金額しかあつまっていないという。
ほんとうだろうか。
高野秀行さんがブログで
「ソマリア大飢饉の嘘」として
国連の発表がおかしいことを指摘している。
「ソマリ人ジャーナリストの間では、
モガディショや南部ソマリアにおける国連関係と
国際NGOの現地スタッフがいちばん腐敗していると有名だそうだ。
政治家やウォーロードや氏族のボスなどの利害を調整し、
セキュリティを確保するには
そういうことに長けたブローカーが不可欠で、
まさにそういうブローカーが現地スタッフを勤めているから、
援助物資やカネは流れ放題だという。
もちろん、国連やNGOは知っていてもそんなことはいわない。
ただ「かわいそうな難民がたくさんいる」と繰り返し訴えるだけだ。
国連やNGOのスタッフも難民がいてこそ食っていけるわけで、
ネガティブな情報は出さない」
こうしたものをよむと、
国連の支援がどれだけこまっているひとにまわっているのか
うたがわしくなってくる。
アシアナ航空にのると、機内のCMで
ユニセフへの支援に貢献していることを宣伝している。
日本のテレビでも、
国連や「国境なき医師団」への支援をうったえるCMがいくつもある。
難民への支援とか、大飢饉への援助といわれると、
すぐにしんじてしまいそうになるが、
じっさいにはこうした不正がはびこっているのだろう。
ODAでもそうだった。
お金がうごくところには、
それで利益をえようとするうごきがかならずでてくる。
国連が、「難民や飢餓でくるしむひとへの支援」といえば
大義名分があるのでとおりやすい。
アフリカへの支援をかたり、
どれだけあくどいことがおこなわれているかを
高野さんはおしえてくれている。