W杯アジア3次予選、ウズベキスタン戦がトヨタスタジアムでおこなわれる。
ウズベキスタンは累積カードで6人の中心選手をかいている。
ゲインリッヒやジェパロフという
心理戦にもたけたいやらしい選手がいないし、
両チームとも予選突破がきまっているし、
なによりもホームゲームなので
まず心配ないだろうとおもってたのに、
結果は1-0で、内容としては完敗だった。
日本は海外組8人が先発する。
この試合だけのためにザッケローニ監督は
ほかにも乾・宮市・李をよんでいる
(乾と李はとちゅうから交代で出場し、宮市はでばんなし)。
最終予選をまえに、
コンビネーションをチェックするための試合だったはずだ。
前半の日本はわるくなく、
なんども「もうすこし」というところまでおしこむ。
19分には香川のパスから岡崎がバーをたたくシュートをはなつ。
結果からみると、サッカーではよくあることで、
この時間帯を無失点におさえられたのがさいごまでひびいた。
ウズベキスタンははげしいプレッシャーをくわえてきてよくまもる。
解説の長谷川さんの
「けんっこうゴリゴリぎますからねー」というコメントどおり、
からだをあてられても軸がぶれず、
バランスをくずすのはたいてい日本側だ。
後半は圧倒的にウズベキスタンにせめられる。
香川をいかす選手がいない。
中村憲剛をだせ、憲剛を。
ときどき乾がゴールちかくまでせめるけれど、
最後のパスがとおらない。
けっきょく日本は不思議なくらいいいところがなく、
1-0のままゲーム終了となる。
ウズベキスタンはとくにひいてまもっていたわけではない。
せめるときはリスクをおかして人数をかけていたし、
試合終了間際でも露骨な時間かせぎをすることなく
フェアにたたかった。
6人をかいてもこんな試合はこびができるというのは、
まったく予想外のつよさだった。
日本はきれいにパスでくずそうとするので、
なんだかんだいってもはげしいプレッシャーによわい。
ほんの50センチのところでボールにとどかずパスをうばわれるし、
セカンドボールもひろえない。
ウズベキスタンは日本をおさえるときの
お手本のような試合はこびをしたのだろう。
ベストメンバーをそろえた日本がこんなによわいとは
いったいどうしたことだ。
公式戦では北朝鮮戦につづいて
2連敗となる。
海外組を代表チームにうまく融合させるのは
みじかい期間の場合かなりたいへんそうだ。