サンフレッチェ広島対ガンバ大阪。
これまでリーグ戦で白星のないガンバが、
3勝1敗、失点2と、調子のいい広島を相手にどうたたかうか。
広島のいいところばかりが目だつ試合だった。
前半9分に佐藤がからだをうまくいれかえて先制点。
32分にはPKからまた佐藤が2点目(J1通算100得点目)。
最高の試合展開だった広島にくらべ、
ガンバはプレッシャーが機能せず、
パスがつながらない。
しかし、後半はガンバがいいはいり方をする。
後半3分に、ディフェンスの千葉が足をすべらせ、
そのボールをうばった藤春がゴールまえにパスをおくって1点差に。
26分にはPKをえて、たちまち同点のチャンスとなる。
サッカーでは2−0が危険なスコアーといわれるとおりの展開だ。
やなかんじがしたところだったが、西川がPKをとめ、
またながれを広島にひきもどす。
これがこの試合の山だった。
ガンバの選手はがっかりしたのか、
そのあとに広島のカウンターを2発あびて、
けっきょく4−1というスコアーでガンバはやぶれる。
TVでみていると、
どこがわるくてうまくいかないのかわからない。
西野前監督がさり、チームの方針がかわったことで、
これだけ歯車がくるってしまうのだからサッカーはおそろしい。
AFCチャンピオンズリーグではブニョドコルにかち、
なんとか波にのれそうか、という時期に4−1は
いたい黒星だろう。
まだシーズンがはじまったばかりとはいえ、
自信をうしなったチームがたちなおるのは
なにかのきっかけが必要だ。
なんとしてでもきょうの試合にかちたかったことだろう。
広島はこれでベガルタ仙台につぐ2位となり、
万年中位のチームとしてはおどろきのスタートをきれた。
これまでは点をとるちからがあっても、
それをまもりきることができなかったのに、
今シーズンはこれまで失点3と、
まもりのかたさでチームの好調をささえている。
調子のいいチームとわるいチームがはっきりわかれ、
リーグ戦がおもしろくなってきた。