『本の雑誌・5月号』をかう。
以前は文芸誌コーナーにおいてあったのに、
先月から新刊の棚にならぶようになった。
月刊の雑誌をなぜそこにおくことにしたのかわからない。
先月は、発売日をすぎてもなかなか文芸誌コーナーにあらわれないので、
最後には店員さんにたずねてやっとかうことができた。
しかし、その前月号はすごくつまらなかった。
特集が「早川書房に行こう!」で、
連載ものである「おじさん三人組」が
早川書房をたずねる。
ふつうにさらりとかけばいいのに、
むりに読者をわらわそうとして、ちっともおもしろくない。
ほかの記事もとくにみるべきものがなく、
何日もたのしみにしていたのに
すぐによむところがなくなってしまった。
あまりのつまらなさにおどろいて、はじめて感想をかく気になり、
「WEB本の雑誌」からメールでおくったほどだ。
メールをおくるのなら、できれば肯定的な内容にしたいところだけれど、
そのときには率直に「おもしろくない」という感想をつたえた。
(「紙版」の『本の雑誌』について、
「WEB本の雑誌」からおくったためか、
返事はこなかった)。
『本の雑誌』は何年かまえに経営難におちいり、
かなりあぶない状態をなんとかのりきった経緯がある。
そのときには、内容についてもとくに不満をもっておらず、
こうした雑誌がなくなるとすごくさびしくなるので、
できるだけ協力しようと
それまで図書館でよんでいたのを
毎月かかさずかうようになった。
今月号はどうかというと、先月号ほどではないにしても、
たいして興味をひかれる内容ではない。
これだったらわざわざかわなくても、
図書館でよめばじゅうぶんだ。
こんなげんきのない雑誌なら、廃刊もやむなし、とまでおもう。
なにがどういうふうにわるいのかはわからないが、
とにかくおもしろくない。
電子書籍化による紙の本の危機がよくいわるけれど、
こんな内容だったら読者がはなれても文句はいえない。
『本の雑誌』がもういちどげんきをとりもどす日がくるだろうか。