2012年04月13日

おもしろくなくなった『本の雑誌』

『本の雑誌・5月号』をかう。
以前は文芸誌コーナーにおいてあったのに、
先月から新刊の棚にならぶようになった。
月刊の雑誌をなぜそこにおくことにしたのかわからない。
先月は、発売日をすぎてもなかなか文芸誌コーナーにあらわれないので、
最後には店員さんにたずねてやっとかうことができた。

しかし、その前月号はすごくつまらなかった。
特集が「早川書房に行こう!」で、
連載ものである「おじさん三人組」が
早川書房をたずねる。
ふつうにさらりとかけばいいのに、
むりに読者をわらわそうとして、ちっともおもしろくない。
ほかの記事もとくにみるべきものがなく、
何日もたのしみにしていたのに
すぐによむところがなくなってしまった。
あまりのつまらなさにおどろいて、はじめて感想をかく気になり、
「WEB本の雑誌」からメールでおくったほどだ。
メールをおくるのなら、できれば肯定的な内容にしたいところだけれど、
そのときには率直に「おもしろくない」という感想をつたえた。
(「紙版」の『本の雑誌』について、
「WEB本の雑誌」からおくったためか、
返事はこなかった)。

『本の雑誌』は何年かまえに経営難におちいり、
かなりあぶない状態をなんとかのりきった経緯がある。
そのときには、内容についてもとくに不満をもっておらず、
こうした雑誌がなくなるとすごくさびしくなるので、
できるだけ協力しようと
それまで図書館でよんでいたのを
毎月かかさずかうようになった。

今月号はどうかというと、先月号ほどではないにしても、
たいして興味をひかれる内容ではない。
これだったらわざわざかわなくても、
図書館でよめばじゅうぶんだ。
こんなげんきのない雑誌なら、廃刊もやむなし、とまでおもう。
なにがどういうふうにわるいのかはわからないが、
とにかくおもしろくない。

電子書籍化による紙の本の危機がよくいわるけれど、
こんな内容だったら読者がはなれても文句はいえない。
『本の雑誌』がもういちどげんきをとりもどす日がくるだろうか。


posted by カルピス at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本の雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする