ガンバ対フロンターレ(万博記念競技場) J1第6節
ガンバは今シーズンこれまで白星がないし、
フロンターレも相馬監督がクビをきられたばかりだ。
両チームともなんとしてもかちたいところ。
試合開始20秒でいきなりフロンターレが先制する。
前半30分にコーナーキックからさらに追加点。
点をいれられるたびに、カメラはセンターバックの今野をとらえる。
前節までリーグ最多失点のガンバが、
データーどおりに前半にはやくも2点をうしなってしまった。
点をとれないガンバにとって最高にいやなムードだ。
ガンバの攻撃はちぐはぐで、
なかなかゴール前までとどかない。
ガンバがやりたいような攻撃をしたのがフロンターレで、
中村憲剛の縦パスからそのあとなんどもチャンスをつくる。
しかし、もうすこしのところで3点目をきめきることができない。
結果的にいえば、このときにきっちり
3点目をとっておかなかったことが
あとまでひびくことになる。
前半終了間際にガンバの時間帯となり、ロスタイムに1点をかえす。
これもまたおおきかった。
後半は、ガンバらしいリズムの攻撃があらわれる。
すばやいながれでいっきにゴール前にせまったり、
相手のちょっとした油断をとがめてシュートまでもっていく。
そのいきおいのまま後半に2点をいれて逆転すると、
あとはガンバのいいところばかりめだつ展開となった。
ホームでのうれしい1勝目。
両チームともわたしはひいきにしており(攻撃型のチームだから)、
とはいえいちばんすきな選手は中村憲剛なので、
この試合はフロンターレを応援していた。
前半とはまるでちがうチームになってしまい、
2−0からのまさかの逆転まけは残念だった。
応援席にはおおきく「中村憲剛」とかかれた幕と、
そのとなりには「縦役者」の幕がならべられている。
誤字かとおもったけど、憲剛の絶妙な縦パスをねがっての
応援幕であることに気づいた。
ほんとに憲剛の縦パスはたまらなくセクシーで、
どうしたらあんなアイデアがわいてくるのかといつも感心する。
わたしがみる試合では、フロンターレはいつも
積極的にせめるもののあまり結果にむすびつかない。
きめるべきときにきめ、
「うちあいにつよい」フロンターレであることを期待している。
6節では鹿島が初勝利をあげた。
ながいトンネルだったので、
選手たちは悲壮感をただよわせてプレイしていた。
札幌と横浜F・マリノスはまだ白星がないし、
神戸は4連敗(そして4試合連続無得点)と調子がでない。
きょねん優勝の柏もなかなかリズムにのれないようだ。
まだ6節というものの、スタートのきりかたによる明暗がわかれてきた。