2012年04月18日

想像力で非日常を演出する

いいお天気のなかを、
生活介護からさいごの花見にでかける。
さいご、というのはこっちの都合であり、
じっさいはもうほとんどの花がちり、
葉桜にちかい。
出店もめっきりすくなくなっているし、
お天気にもかかわらず店をとじているテントもあった。

陽がさしているけど風はつめたい。
春らしいさわやかな気候だ。
こんな日にのんびりおもてを散歩していると、
仕事なんかしないで(してないようなものだけど)
どこかへ旅行にいきたくなる。

旅行、といっても、
具体的にどこにいってなにをやりたいかを
きめているわけではない。
あくまでもこういうお天気からイメージする自由な気もちのもちかただ。
すこしはだざむいような風をあびて
どこかちいさな町のおもてどおりをゆっくりとあるく。
つかれたらカフェにはいってビールを注文し、
お気にいりの文庫本をひらく。

それぐらいのことなら
ほんとはわざわざ旅行にでかけることもない。
いますんでいる町で、
やすみの日におなじことをすればいいのだ。
旅行さきでないとゆっくりできないというのは、
こちらのかってなおもいすごしでしかない。
いまをたのしく生きているひとは、
とっくのむかしに想像力をふくらませて
平凡な日常をとびきりの旅行先にかえて
近場での非日常をたのしんでいるのだろう。
パリやアテネの下町にでかけるための
移動の時間やお金も必要ない。
ながい旅行にはしばらくでかけられないので、
いったつもり、やったつもりの演出で、
このすごしやすい時期を旅行みたいにたのしみたい。

posted by カルピス at 22:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする