2012年04月21日

ベガルタのいきおいがとまらない 「APT」という指標

Jリーグ第7節、ベガルタ仙台対FC東京

これまで6戦まけなしの仙台と、
好調を維持してここまで5位につけるFC東京。
どちらもゆずらない緊迫したスタートとなる。
ベガルタはたかい位置からのはげしいプレッシャーで、
たおれるのはたいていFCの選手だ。
日本と韓国の代表戦をみるようだった。
そのいきおいのまま、セカンドボールもみんなとってしまう。
後半終了間際になってもベガルタの選手の足はとまらない。
ダジャレのすきな解説の早野さんは
「1000だいではなくて、3000だいくらいじゃないですか」
といってそのスタミナを評価していた。
反対に、FCの選手はつかれがみえて、
後半にたてつづけに点をうしない、
けっきょく4−0でベガルタのかち。
FC東京のいいところがでず、
ベガルタ仙台のいきおいがとまらない試合となった。

Jリーグでは、今期から
じっさいのプレー時間をしめす「APT」
(アクチュアル・プレーイング・タイム)を公表することを
きょうの朝日新聞で紹介されていた。

「反則やオフサイドで審判の笛が鳴ったりして、
試合が途切れた時間を除いた実際のプレー時間がAPTだ」

とある。

「ボール保持率を高めて攻めるチームは
APTが長くなる傾向があり」
ということで、
ペトロビッチ監督がひきいた広島が2008年から4年連続で1位、
同監督が移籍した浦和が今期は1位になっている。
今期の5節までのAPTをみると、
ベガルタ仙台は最下位の18位で、
中断のおおい試合をしているという結果がでている。
それがそのままベガルタの試合に魅力がない、
というわけではなく、
きょうの試合をみると、
ロングボールで相手の裏をねらう攻撃は
オフサイドがおおくなるので、
そうした数字がでているのかもしれない。

いぜん外国のホテルでプレミアリーグの試合をみていたら、
両チームともとにかくよくはしっていた。
ファールで笛がふかれても(そもそもあまりふかれない)、
シュートがおしくもはずれても、
すぐにまた再開する。
よく、「攻守のきりかえのはやさ」というけど、
あまりにも全力ではしりつづけて
グランドをいったりきたりするので、
サッカーというより、
なんだかはしりつづけることが目的のスポーツをしているようにみえた。
そういう試合はAPTがながいわけで、
観客がもとめるスタイルと、選手たちの意識が、
そうした試合はこびをうみだているのだろう。
たしかに中断はすくないが、
Jリーグになれた目からは、もうちょっと試合がとまったほうが、
集中してみることができるような気がした。
世界的にみたAPTが、どういう傾向にあるのかしりたいところだ。

posted by カルピス at 22:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする