2012年05月02日

清志郎の曲といっしょにすごした3年間

清志郎の3回目の命日。
1994年に日比谷野音でおこなわれたコンサートのDVD
「GLAD ALL OVER」をみることにしよう。

まだあかるい会場に、麦わら帽子をかぶり、
タモと虫とりカゴをもった清志郎があらわれる。
いっしょにでてきたチャボとハイタッチをかわし、
「よそ者」からステージがはじまった。
最初から全開、というスペシャル感いっぱいのスタートではなく、
ながい夏の夜を、きょうはどうやっておもしろくすごそうか、
という、ちからがぬけ、余裕いっぱいのはじまりだ。

つぎは「ボス しけてるぜ」。
まだ「ようすみ」というかんじだ。
3曲目の「忙しすぎたから」になると、
だんだん陽がおちてきて、ライトがはいる。
清志郎の高音が気もちよくのびる。

第2部、というかんじで「よォーこそ」のあやしげな前奏がはじまる。
ド派手な衣装の清志郎がとびだしてきて、
ここからいよいよRCのコンサートらしくなってきた。

普段から車できくのは、
この30年間ほとんどRCだ(いまは『OK』)。
清志郎がいなくなって、もう3年もたつのか。
3年前の5月2日、いろんなひとがもっともらしく
清志郎のことをかたるのでヘキエキしたものだ。
わたしは、「当事者」という自覚があるので、
喪失感を声だかにうったえるのではなく、
ただ清志郎の曲をずっときいてすごそうとした。

この3年間も、それまでとおなじように平凡で
あたりまえのようにすごすことができた。
それがどれだけありがたいことなのか、
いまさらいうまでもない。
3年間、清志郎はいなかったけど、
清志郎の曲とずっといっしょだったおかげだ。

posted by カルピス at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする