『シゴタノ!手帳術』(倉下忠憲・北真也 東洋経済新報社)
ほぼ日手帳を中心に、
クラウドとアナログツールをどういかしていくと、
仕事(そして人生)がたのしくなるかについてかかれている。
「セルフマネジメントの運用フローを構築する」
「5カ年計画リフィルで5年後のロードマップを描く」
「デイリーリフィルで日次計画」
など、もうほんとうにこまかい。
よくこんなに几帳面に予定をたてるものだと感心してしまう。
ありがたいことに、わたしには
それだけ綿密な計画をたてる必要がない(とおもう)。
いろいろなプロジェクトにとりくみ、
不定期な予定がはいり、もっと仕事がいそがしくなれば、
こうやってスケジュールを管理する必要がでてくるのだろう。
「デイリーリフィルで日次計画」をたてなければ、
仕事がすすまずに、自分にも、
まわりにもよくない状況になるかもしれない。
さいわい、いまは「倉下さん、たいへんだなー」と
ひとごとですませられる気ままな身分だ(のはず)。
とはいえ、この手の本をよむのはすきなので、
たいして実行もしないくせに
倉下さんのかかれた本はすべて本棚にならんでいる。
アナログ手帳をつかう本では
『クラウド時代のハイブリッド手帳術』という本もかっていた。
ひっぱりだしてみると、ずいぶんよさそうなことがかいてある。
こっちは「ほぼ日手帳」にそれほど焦点をあてず、
いろいろなタイプのアナログ手帳をどういかすかの本であり、
これはこれですぐれた内容だ
(まえにいちどよんでいることがしんじられない)。
倉下さんの本からかんじるのは、
人間というものの性質、そして自分という人間のことが
よくわかっていることからくるやわらかさだ。
「◯◯でなければならない」、
という硬直したかんがえは倉下さんにない。
そうしたいけどできないのが人間、という発想から
仕事術についてもかんがえておられる。
『シゴタノ!手帳術』では、
「ほぼ日手帳」のいかし方について、
いくつか参考になるつかい方をおしえてもらった。
基本的には自由さが特徴の手帳であり、
すきなようにかきこんで、
自分なりのつかい方をしなければ
この手帳のよさをいかすことができない。
来年もまた「ほぼ日手帳」をつかいたくなれば、
この本をかって正解だったことになる。