2012年05月15日

又村あおい流、攻略講座。児童デイサービスをどうするか

先月の講演会ではなしをきくことができた又村あおいさんのサイトから、
「自立支援法攻略講座」をダウンロードする。
講座の1つに「どうなる?児童デイサービス」というのがある。
よんでみると、わたしがつとめていた事業所が、
制度の変更とともにたどってきた道について、
そっくりそのままかかれていた。

・それまでの制度(支援費制度)では
 ひとりあたり1日5400円だったのが、
・自立支援法にかわると児童デイUというわくぐみにいれられ、
 おなじサービスをしても4070円しかもらえなくなった(1330円の減額)。
・それでは児童デイをつづけられないので、
 日中一時支援という別のサービスにきりかえる事業所がでてくる。
・しかし、日中一時支援はただあづかるだけしかできない単価設定になっており、
 満足のいくサービスをうけることができない。
・「荒技」としてガイドヘルプを60時間だしてもらう手もあるかも。

どれも必然のながれとして、
制度がみなおされるたびに
わたしたちがやってきたことだ。

児童デイサービスをやっている事業所が、
いかにたいへんな条件でつづけているか、
又村さんは具体的に数字をあげて説明されている。

身もふたもないはなしながら、
障害者福祉はいるお金がきまっており、
10人定員なら、
4,070円 × 10人 × 20日 = 814,000円 
1ヶ月に814,000円以上のお金がはいることはない。
そのお金で家をかり、光熱水費をはらい、
送迎車をもち、その他の必要経費をしはらう。
のこりのわずかな金額で職員をやとわなくてはならない。
手どり15万円という給料でつづけられる職員はすくないので、
サービスを提供する事業所へっていく。
子どもたちが放課後や夏やすみにすごせる場所を確保するためには、
だまっていないで行動をおこさなければならない。

今年の4月からの制度改正で、
単価設定がみなおされている。
だからこそわたしたちはこの事業をはじめることができるのだが、
それにしてもまだじゅうぶんな額とはいえない。
くるしい状況にかわりはなく、
そのなかで、どう児童デイサービス(いまは放課後等デイサービス)
にしかできないサービスを提供するかを
わたしたちはあきらかにする必要がある。

この攻略講座は、利用者や事業者が、
行政のいいなりにならないで、
自分たちの要望をとおすためのテクニックがかかれている。
また、障害者サービスについての
基本的なかんがえ方がよくまとめられており、
わたしたちが事業をはじめるにあたって
論理的な武装をたすけてくれるだろう。

posted by カルピス at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 児童デイサービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする