W杯最終予選ヨルダン戦。
3日におこなわれたオマーン戦とおなじように、
BSでは6時から放送がはじまった。
試合開始は7時半なのに、そのはるかまえから
ピッチに解説者やアナウンサーがならんであれこれはなす。
これまでにおこなわれたヨルダン戦をふりかえったり
(まだ90分でかったことがないそうだ)、
スタジアムの外のようすまで紹介したりして、
まるでW杯の本大会がはじまったかのようだ。
試合は、日本がボールを支配するものの、
さすがにヨルダンの選手はテクニックがありつぶしもはやい。
プレッシャーがきびしく、
ちからまかせなラフプレーがめだつ。
日本は何本もコーナーキックをうつのに点がはいらない。
むつかしい試合になりそうだと覚悟する。
でも、おもっていたよりもはやい時間、
前半の18分に、6本目のコーナーが先取点にむすびついた。
そのあとは35分までにたてつづけに4点がはいる。
パスがよくつながり、
相手の守備を完全にくずしての得点で、
日本のつよさが印象づけられる。
ハーフタイムでは、リラックス状態の客席がうつされる。
前半だけで4−0とおおきくリードしているので
どのサポーターも満足そうな表情だ。
わたしもテレビをみていてたのしい。
ハラハラしない代表戦なんて
これまでにあまりなかったから。
後半10分に中村憲剛が本田にかわってピッチにはいる。
なんどもスルーパスをだすものの、
もうちょっとのところで味方とあわない。
憲剛はとちゅう出場で試合のながれをかえるよりも、
さいしょからでていたほうがチームメイトとの息があいやすい。
パスのでどころがなく、自分のまえがあいていたとき、
強烈なミドルシュートをはなった。
残念ながら相手キーパーの好セーブにあうが、存在感をしめした。
終了間際にも点がはいり、
けっきょく6−0の完勝となった。
すごい。日本はほんとうにつよいのだ。
9月にはジーコ元代表監督がひきいるイラクとホームでたたかう。
ジーコのときの代表は、つよいのかつよくないのか、よくわからかった。
つよくなりつつあるというつみあげ感もなかった。
ジーコの目のまえで、
ぜんぜんちがうチームとしてうまれかわった
日本らしいサッカーをみせつけたい。