2012年07月08日

虫歯はいつから存在するのか

虫歯の治療に歯医者さんにかよっている。
先日は、1時間20分もイスにすわり、
ほとんどの時間、口をあけてすごした。
そんなにいたくはないものの、これだけの時間となると
おわったころにはぐったりつかれてしまう。

それでも歯がいたむことをおもえば
これぐらいのつらさはなんでもない。
歯がいたいというだけで、
生活のすべてがつらく、くるしいものになってしまう。
いまはこうやって歯医者をたずねれば
すぐにいたみの原因をとりのぞいてくれるけど、
かんがえてみると、人類が歯のいたみから開放されたのは
そんなにむかしのことではないはずだ。
700万年という人類の歴史のうち、
歯の治療法がととのえられたのは
ほんの数十年まえからのことで、
それまでは「ぬく」ことによってしか
解決できなかったのではないか
(麻薬でいたみをかんじなくすることはできたかも)。

あまいものをたべなければ、
そんなにかんたんには虫歯にはならないそうで、
脚気とおなじように、虫歯はお金もちだけのなやみだったのかもしれない。
とはいえ、いったん虫歯になれば、そのいたみがきえることはなく、
ずっとつきあっていかなければならない。
いたみのはじまりは人生のおわりだった可能性もある。
人間にとってのやっかいな問題は、
すべての動物にとってもおおきななやみのはずだ。
犬やネコたちは、虫歯になったらどうなるのか、
動物園の動物たちは、それに野生に生きる動物たちは、と
いろんなことが気になってくる。
うでのいい歯医者さんのいる時代にうまれてよかったのか、
虫歯なんかが存在する近代にうまれた不幸なのか。

posted by カルピス at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする