オリンピック代表(U-23)壮行試合、
対ニュージーランド戦。
前半からずっっっっっっっと日本がせめつづけているのに
点がなかなかはいらない。
後半にはいっても、おなじようにずっっっっっっと
せめつづけ、26分にようやく先制する。
「おなじように」というのが、
日本のアイデアのなさをあらわしている。
だれがみても、この試合での日本はせめが単調だった。
いいところまではせめるけど、そのさきをくずせない。
おなじパターンをくりかえすので、
相手はだんだんせめになれてくる。
ニュージーランドに最後のところはじょうずにまもられるので、
せめているわりには得点の予感がしない。
ニュージーランドにしても、
そんなにあぶない気はしなかったのではないか。
ロスタイムにはいり、そのまま1点をまもろうとパスをまわしていたら、
自陣のまえで相手にカットされ、
そのままシュートまでもちこまれる。
まさかの同点シュート。
このチームは、これまでの試合で
ときどき意外なほどのもろさをみせてきた。
せめきれなかったり、まもりきれなかったり。
きょうの試合でもとめられたのは、
結果だったはずなので、こういう形でのひきわけは、
いちばんやってはならないことだった。
せめつづけているときに点をうばえなかったのも、
ロスタイムで同点にもちこまれたのも、
選手たちだけでなく、関塚監督にアイデアがないこと、
危機管理が適切でないことを、
わざわざ壮行試合で露呈してしまった。
残念ながらこの試合は、
いちばんこのチームらしい内容だったともいえる。
オリンピックで日本がはいるDグループは、
スペイン・モロッコ・ホンジュラスで構成されている。
3敗も、けしてありえないことではない。