オリンピック女子サッカー予選リーググループF、日本対カナダ。
結果は2-1で、内容も日本のペースですすむ。
おもいおこせば、ちょうど1年前のワールドカップに優勝して
注目をあつめた女子サッカー。
おおくの国が日本のサッカーを研究し、
オリンピックでの優勝をはばもうとしている。
男子の場合オリンピックは
23歳以下という制限つきの大会なのに対し、
女子はフル代表なので位置づけがぜんぜんちがってくる。
日本代表は、ワールドカップで優勝したときから
このオリンピックでもかつことを目標にあげていた。
この1年であたらしく戦力になった選手はあまりいない。
かなり固定したメンバーでやりくりしているのが代表の現状であり、
きょうの試合でも、キーパーの福元以外は
ワールドカップのときからおなじみのメンバーだ。
前半32分の先制点は、沢がうかせたボールを大野がためて
川澄がはしりこむのをまつ。
おちついてうかせぎみのシュートをきめる。
試合をとおして川澄はいつものようによくはしった。
1年前のワールドカップでレギュラーとなった川澄は、
いまは代表チームにかかすことのできない選手だ。
試合後のインタビューで自分のシュートを笑顔でふりかえる川澄は
エースの風格があった。
解説の大竹さんは
「やっぱりもー、ほんとにもー、すばらしい」
と感激してことばにならない(いつもだけど)。
後半10分に1点をかえされ、
そのあとしばらくはくるしい時間帯のときもあった。
でも、みていてそんなにあぶなげはなく、
おちついてしのいだ印象がつよい。
カナダみたいに大柄で、とくにテクニックにすぐれているわけではないチームとは
相性がいいのかもしれない。
この大会では、フランスとアメリカにたいして
日本がどういう試合をするかがたのしみだ。
メダルの色もそれによってかわってくる。
気になったのは鮫島のパスミスがおおかったこと、
主審がふとりすぎてはしれなかったこと。
グループGのアメリカ対フランスは、
フランスが2点を先制しながら
ワンバックとモーガンがたてつづけにきめて同点、
そのあとさらに2点をかさね、けっきょく4−2でアメリカがかつ。
アメリカのつよさがきわだっている。