オリンピックサッカー、日本対モロッコ。
モロッコはフィジカルだけでなくテクニックもあり、
日本は終了間際までくるしむことになる。
モロッコというと、わたしは20年まえに2年間をすごした国なので、
特別なおもいがある。
国歌はなつかしかったし、ラマダンの影響も心配した。
当時のわたしはサッカーに興味がなく、
なんでモロッコのひとたちがサッカーにたいして
こんなにおおさわぎするのか、理解にくるしんだものだ。
あるとき、町をあげてのパレードが延々とつづいたときがあり、
いったいなにがおこったのかをしりあいにたずねた。
地元のチームがシーズンを好成績でおえ、
ひとつうえのリーグにあがったことのおいわいだった。
こうした熱狂は、いかなる場面においてもわたしにはないもので、
モロッコのひとたちにとって、サッカーが特別な存在なのがよくわかった。
町のあきちでは、いたるところでサッカーの練習と試合がおこなわれている。
グランドとよべるようなものではなく、
石ころや、ときには金属の部品が地面から顔をだしている。
モロッコは、フランスとのむすびつきがつよく、
サッカーへの情熱はすじがねいりだ。
そのモロッコに、1−0でかつことができた。
後半39分に清武からのパスをうけた永井が
スピードをいかしてディフェンダーにせりかち、
ループシュートをきめている。
どの番組でも永井のスピードをたたえていたけど、
パスをだした清武もみごとだった。
スペインをいい内容でやぶったことにより、
自信をもってたたかうことができていた。
オリンピックが本格的にはじまり、
放送もサッカーだけを特別にあつかうわけではない。
モロッコ戦を録画したつもりだったのに、その番組は、
ただオリンピックの競技をダイジェストで紹介するもので、
いつまでたってもサッカーの試合がはじまらない。
あぶなく試合をみのがすところだった。
つぎのホンジュラス戦で、
決勝トーナメントの対戦相手がきまる。
いまのチーム状態なら、どことあたっても
はずかしくない試合ができるだろう。
個人的には宇佐美の出番があるのかどうかが気になっている。