2012年09月17日

『シャレード』なんて魅力的なヘプバーン!

『シャレード』(1963年・アメリカ)

「午前10時の映画祭」の今週は『シャレード』。
ヘプバーンがでていることぐらいしかしらずに席につく。
いまさらヘプバーンのうつくしさをさわいでもしょうがないけど、
ほんとに魅力のある女優だ。
なぞだらけの夫が急になくなり、それにからんだ事件にまきこまれても、
ヘプバーンはとくにこまった様子をみせない。
ほかのひとがえんじると、リアリティがない、なんてことになるのに、
彼女がフワフワただよってると
まあそれもありか、という気になる。
うつくしくて、かわいくて、でも
もしとなりにすわったら、ふつうにおしゃべりができそうだ。
スターなのにすごく身ぢかにかんじられるところが彼女の魅力だろう。

サスペンス一点ばりではなく、
おしゃれな会話をたのしめるコメディでもある。
ケーリー=グラントはヘプバーンの相手として
おじさんすぎたけど、服をきてシャワーをあびるシーンや、
ヘプバーンとの距離をビミョーにたもつ会話がうまい。
はじめは、なんでこんなオヤジにヘプバーンが、と
ふにおちなかった関係も、服シャワーから
みとめられるようになる。
ラストのオチはまったく予想していなかった。
ヘプバーンの魅力をひきだすために
男たちがいりみだれてげんきいっぱいがんばった映画といえる。

来週は『麗しのサブリナ』が上映されるそうで、
当然それもみたいし、ヘプバーン全出演作品をボックスで、
なんてこともしたくなるほど『シャレード』のヘプバーンは印象にのこった。

posted by カルピス at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする