放課後のデイサービスを市の南側ではじめるというと、
ほぼ全員の方が「これまで南側にはなかったのでよかった」
という反応をしめされた。
競合する同業者がいないというわけで、わたしもわるい気はしない。
しかし、地理的に家からちかいということが
じっさいにどれだけ重要かというと、
これまでのところあまり関係がないとはっきりいえる。
サービスの利用は、それぞれの家庭がことなった事情をかかえており、
家のちかくだから、という条件は、
そのなかのほんの一部にうったえるにすぎないようだ。
すでにほかの事業所を利用しているひとは、
特別の事情がないかぎり、いまさら別のところへかわろうとはおもわない。
地の利が有利にはたらかないとなると、
わたしたちにできるのは、ピピの特徴といえる「つよみ」を全面にだして、
それを理解してもらうことになる。
わたしたちは、放課後等デイサービスをスタートさせるにあたって、
ずっと発達障害の子どもたちを頭において準備してきた。
ピピの特徴はあきらかだ。
発達障害に特化していること。
わたしたちの実力からすると、その表現では誇張がすぎるので、
「発達障害をもつ子どもたちが
安全にすごせるデイサービスです」
といういい方でピピの特徴をあらわすことにした。
発達障害を全面にだしている事業所は、
おなじ圏域にはなさそうなので、
利用者のニーズがそこにあれば(あるはず)、
ピピを必要とするひとは着実にふえていくだろう。
いまは、「まつしかない」ときだと腹をきめ、
いまのうちにピピのつよみをたしかなものにしていこう。