2012年10月14日

『あたらしい書斎』書斎の機能をはたす空間のつくり方

『あたらしい書斎』(いしたにまさき・インプレスジャパン)

現代における書斎にもとめられる機能として、
本書では以下の3点をあげている。

・こもるための空間
・集中するためのしかけ(イス・机)
・学びや思索の「質を高める」ための本と本棚

この3点をいかすために、デジタルをどうとりいれていくか、
そして、せまい場所での書斎のつくり方など、
著者が自分の書斎をつくるうえで、
有効だった工夫が紹介されている。

とはいえ、うえにあげた3点は、かんがえるまでもない
あたりまえのことにもおもえる。
大切なのは、「書斎」だからとあまりおおげさにかまえないで、
そこにこもると仕事モードになる、という
空間をきめてしまうことのようだ。
仕事に効率よくとりくもためには、
書斎の機能をはたす空間がいるのだ、という
あたりまえだけど重要なことを確認している本、といってもよい。

書斎にはひろい場所が必要というわけではない。
本書では、個室やリビングの一部に
1畳ほどのスペースを確保したという想定で、
せまい空間に書斎をつくる方法が1章もうけられている。
せまければせまいなりに居心地がよさそうで、
著者がすすめるIKEAの家具をおくと
いかにも機能的な書斎ができあがる
(IKEAの製品はデザインがよく、
やすくてカスタマイズしやすいという理由で、
書斎に、子ども部屋に、夫婦のリビングにと、
まるでIKEAのカタログみたいにおおくの製品がとりあげられている)。

わたしがあこがれるのは、
第3の場所(図書館など)を自分の書斎としてつかうスタイルだ。
そんなにおおきくないカバンには
11インチのMacAIRとほぼ日手帳、それに数冊の本がはいっていて、
どこでもくつろげる空間にしてしまう。
どうせたいした仕事をするわけではないから、
本をゆっくりよみました、でおわることがおおそうだけど。

posted by カルピス at 16:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする