Jリーグ第33節
大宮がとうとう残留をきめる。
リーグ戦10戦まけなし(5勝5分)というつよさ
(「残留力」というそうだ)を発揮して、
「あぶなげなく」降格をまぬがれている。
いっぽうのガンバは「2点しかとれない試合はかてない」という
今シーズンのお約束どうり、FC東京とひきわけてしまった。
これで降格は、アルビレックス・ガンバ・ヴィッセル、
それにセレッソの4チームであらそわれることになる。
おなじ日におこなわれたサンフレッチェとセレッソの試合で、
サンフレッチェが今シーズンの優勝をきめた。
この試合できまることはないだろうと、
なんとなくきめつけてしまい、観戦(テレビ)しそこねてしまった。
前節の浦和戦では、優勝へのプレッシャーから
いつものプレーができなくなっていたので、
優勝は最終節にもちこすだろう、とおもっていたのだ。
サンフレッチェにしたら、
きのうの試合できめたかったろうから
これで楽になっただろう。
23日におこなわれたJ1への昇格をめぐるプレーオフでは
大分が千葉にかって4年ぶりの昇格をきめた。
わたしはオシムさんの影をもとめて
どちらかというと千葉を応援しながらみていた。
この試合で、千葉はひきわけでも昇格できた。
後半41分まで0-0でひっぱったのに、
試合もそれまでずっとおしていたのに、
ほんのちょっとしたミスを最後につかれてしまった。
「ひきわけでもOK」というのは、
往々にして試合をむつかしくするみたいだ。
かったほうの大分は、
まるでリーグ優勝やカップ戦をきめたときみたいにもりあがっている。
J2で6位だったチームが、あたらしくできたプレーオフという制度によって
うかびあがることができたのだから、
スポーツがいかにルールによって左右されるかの教本みたいなかんじだ。
大分は3億円の借金をかかえるという経営危機を、
地域全体の協力をえて返済してここまでたどりついたというので、
この感激はひとしおだろう。
とはいえ、どのチームにもそれなりの事情がある。
千葉にしても4年ぶりのJ1復帰をめざして期するものがあっただろうに。
これでのこるはJ2への降格をめぐるあらそいだけになった。
わたしが応援するガンバは、もう自分たちがかつだけでは残留できない。
勝点3をあげ、なおかつヴィッセルがまけるかひきわけ、
もしくはセレッソがまけるという他力本願での結果まちだ。
次節(最終節)、ガンバは磐田と、ヴィッセルは
優勝をきめた広島との試合がくまれている。
調子をおとしている磐田と、
優勝をきめていっきにリラックスできた広島という
対照的なくみあわせが、
残留をめぐるあらそいにどう影響をあたえるか。
わたしとしては、西野氏を解任したヴィッセルにお灸をすえたいので、
いろんなものにすがってガンバの残留をねがう。
大宮の「おちなお守り」には、まだご利益がのこっているだろうか。
それにしても、大宮はほんとにすごい。
これからもファンが期待するのは、
残留にむけた大宮の神がかり的なラストスパートであって、
優勝あらそいに顔をだすことではないような気がする。
広島と大宮、それに大分におめでとうの週末だった。