2012年12月10日

ゴール後のパフォーマンスがみたかった サンフレッチェ広島対アルアハリ戦

クラブワールドカップ、サンフレッチェ広島対アルアハリ戦。
1-2で広島がやぶれる。

中東のチームというと、
ひいてまもってカウンター、というイメージをもっていたら、
アルアハリは全然ちがっていた。
カウンターはすごくはやいけど、
それ以外でもよくはしり、パスもつないでくる。
はじめだけだろうとたかをくくっていたら、
90分間集中がとぎれることがなかった。
広島のサッカーは、世界でも類のない
特殊な戦術らしいのに、
広島の攻撃をよくしらべ、
佐藤寿人にわたるボールをうまくカットしていく。
それでも広島の攻撃はなんども決定的なチャンスをつくった。
得点にむすびつかなかったのは残念だけど、
広島らしさはでていたのではないか。
ミキッチから佐藤寿人へのクロスが微妙にあわず、
おしい場面がなんどかあった。

この試合では広島がゴールをきめたあとにみせる
パフォーマンスも注目されていた。
先日のアデレード戦では、「魚つり」が披露されたのに、
カメラの反対側でえんじられたため、
「世界をおどろかす」ことができなかったからだ。
試合後にはおおくの選手が反省点をあげ、
つぎの試合での再演がまたれていた。
アルアハリ戦では佐藤寿人が同点ゴールをきめたけど、
まだ同点ということでパフォーマンスにはいたらなかった。
そのあとも、佐藤寿人がゴールキーパーと1対1になる
決定的な場面があったのに、
ゴール脇にわずかにそれて得点にならなかった。
広島としては、いろいろな意味で残念な敗北だった。

この大会では、ゴールを正確に判定するという
チップをうみこまれたボールがつかわれている。
来年おこなわれるフォンフェデレーションズ杯の
公式ボールということだ。
中世のストリートフットボールでは、
豚のぼうこうをボールとしてつかったといわれている。
それがついにチップいりのボールへ進化するとは、
まさに想像をぜっする変化だ。
いまやフットボールはビッグビジネスとなり、
社交とかおまつりといった面はうすれてきた。
おおきな金額がうごく世界では
どれだけ正確にジャッジするかがもとめられる。
これからも機械をつかった判定が導入されていくだろう。
90分間たたかってもひきわけることが
当然のこととしてありえるサッカーのルールは、
かちまけだけにこだわらない精神があらわれている。
いろいろあることすべてを
「サッカー」としてうけいれるほうが
がわたしはすきだ。

posted by カルピス at 10:04 | Comment(0) | TrackBack(1) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする