2012年12月26日

ことしもチャリティーマッチをありがとう

チャリティーサッカー
東北ドリームス対ジャパンスターズ

きょねんのブログにもこのチャリティーマッチのことをかいた。
チャリティーマッチなのでもちろん真剣さはなく、
別段とりあげる内容の試合ではない、
とかくつもりだったけど、きょねんとおなじように
ついふれたくなった。
それほど選手たちの笑顔がすてきな試合だ。
サッカー選手って、きっとすごく仲がいいのだろう。
ふだんのリーグ戦ではすごい形相でボールをおいかけまわしているのに、
こういう舞台にたつと、
どの選手もこぼれでるような笑顔をみせてくれる。

お客さんにたのしんでもらおうとする気もちがつよくつたわってきた。
長友が明治大学以来というタイコでの応援をみせてくれたり、
ゴール後のパフォーマンスで「東北」のひともじをかいたり。
安田選手と播戸選手の実況中継コンビからは、
ひとのよさがそのまま画面からつたわってきた。

プロ野球とはそこらへんがちがうところだ。
なんだかんだいってプロ野球は
自分たちだけでもりあがろうとする。
被災地支援といっても、なんだか
うえから目線のおしつけがましさをかんじるし、
いっしょにやっていこう、というより、
こうしたらあなたがたは元気づけられるはずでしょ、という
当事者不在のアリバイづくり支援のにおいがプンプンだ。
サッカーからは自由を、
野球からは支配欲をわたしはイメージしてしまう。

きょうの試合が、完全にリラックスした内容かというと、
あんがいそうではなかった。
やはりサッカー選手は目のまえにボールをもった相手がいれば
自然にからだがうごいてしまうようで、
ついはげしくとめにいったりもする。
そのせいか中盤はあまり点がうごかず、
ふつうの試合をみているような時間帯もあった。
ほんとはそれではいけないわけで、
かたくなりかけたその雰囲気をほぐしてくれたのが
ゴン中山選手だ。
ボールにむかおうとしたとき、
相手チームの選手にユニフォームをひっぱられるという
ついマジの対応をされると、
その選手にヘッドロックをかけて「おしおき」していた。
そして最後の得点となる強引なシュート。
(「ゴールがボールをすいこむようなシュートでしたね」
と解説の早野宏史さんがうまいことをいっていた)。

試合中に選手たちがみせてくれた
たのしくてしかたがないという表情は
わたしをしあわせな気もちにしてくれた。
スタジアムにきていたお客さんのおおくも
きっとおなじことをかんじていたにちがいない。
震災後すぐにチャリティーマッチをひらいた選手会は、
2年ちかくなってもちゃんとまだわすれずに
こうやって東北支援をいいつづけてくれる。
それを笑顔でやってくれるから
みている側はこころからたのしめるし、
たのしめるから支援をつづけることができる。
きょねんとおなじたのしさを、
ことしもまたあじあわせてくれることが
どれだけありがたいかを被災地のひとたちは
つよくかんじていることだろう。
この試合を企画し、協力してくれたサッカー選手たちの
とびきり上質なスポーツマンシップをたたえたい。

posted by カルピス at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする