2013年01月01日

天皇杯決勝 ガンバACLへののぞみをたたれる

天皇杯決勝 ガンバ対レイソル

きょねんはJ2同士の対戦だったこともあり(FC東京対京都)、
あまり気もちがこもらなかった天皇杯だけど、
ことしはガンバがACLへのさいごののぞみを
この天皇杯の優勝につないでいる。
ガンバとレイソルは2008年大会の決勝であたっており、
このときは延長後半に播戸のかちこしゴールがきまった。
油がのりきっていたころのガンバで、
選手たちもわかく、西野監督の采配もさえていた。
シーズン中あまり調子のよくなかった播戸を延長におくりだしての
劇的な、しかしガンバの貫禄がうわまわった印象がつよい試合だった。

きょうの試合はどうだろうか。
どちらのチームもACLへの意欲をもち、
レイソルは4年前のかりをかえしたいし、
ガンバはいいところのなかった今シーズンに
なんとかいいくぎりをつけたい。
手ぶらでJ2におちるよりも、
J2だけどACLに参加したら、
もしかしたら世界一になれるかもしれない。

前半のガンバはパスがよくまわり、
左サイドからなんどもせめこむけど、
さいごのところでくずしきれない。
ポゼッションでは圧倒的にガンバだけど、
レイソルはうまくまもりきっている。
前半35分にレイソルはジョルジュ=ワグネルのコーナーキックを
渡部が頭であわせる。
前半には1本しかなったセットプレーを
レイソルがそつなくいかしたかたちだ。

得点まえの32分、水野にかえて田中順也をいれたのが
きょうの試合のすべてだった。
それまで機能しなかった澤がひとつさがり、
田中が前線でボールをキープする。
それ移行レイソルにはいきおいがでてくる。
ガンバの攻撃の芽をつんで、
なんどもカウンターにもちこんできた。

反対にガンバはまったくパスがまわらなくなった。
後半にはいってもそのながれはかわらない。
家長や佐々木が投入されても、
ペナルティエリア内になかなかもちこめない。
エリアのそとで、なにをゴニョゴニョやってるの?
というかんじがずっとつづいた。
リーグ戦でもたたかい、
おたがいに手のうちをしっているチームが相手でも、
こんなにせめあぐんでしまうものなのか。
それだけレイソルがじょうずにまもったということなのだろう。
うまくいかないとなると、
さっと作戦をかえるネルシーニョ監督のうまさが印象にのこる。

ガンバ側に得点のにおいがまったくしなくなったまま、
淡々と時間がすぎて1−0のままレイソルのかちにおわった。
ガンバがさいごにみせるであろう「がんばり」に期待しているのに、
今シーズンを象徴するようになにもおこらない。
4年前とはちがい、今回はレイソルが横綱ずもうをとったかんじだ。
ACLへのいきごみを両チームとも口にしていたけど、
レイソルのほうがそれにふさわしい試合をしていたというべきだろう。
これで当分ガンバをテレビではみれなくなることがきまった残念な試合だ。

posted by カルピス at 16:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする