『おすすめ文庫王国』(「本の雑誌社」)で
とりあげられた本をかおうと本屋さんへ。
すすめられている本のなかから
わたしの関心とかさなるものをえらんでリストをつくり、
かいものにそなえた。
何日かまえに、1時間ほど時間をつぶさなければならなくなったとき、
ちょうどいい機会なので、おすすめ本をさがすことにする。
『おすすめ文庫王国』にざっと目をとおしたあとだったので、
印象にのこっている本をさがしだすのは
そうむつかしくないだろうとおもっていた。
それが、1冊もみつけられない。
いくら『おすすめ文庫王国』でとりあげられていても、
リストをみながら、書名や著者名を確認しながらでないと
わたしにはさがしだせないことがよくわかった。
『おすすめ文庫王国』がなければ、
わたしがふつうに本をえらんでいるぶんには、
そこにとりあげられている本と
であうことはまずなかったわけで、
『おすすめ文庫王国』のありがたさがよくわかった。
リストにそって10冊をえらぶ。
どの本もわりとぶあつく、それぞれが1000円ちかくする。
だれかが熱心にすすめてくれなければ
絶対にかわなかった本ばかりだ。
リストつくりには、全体のベスト10のほか、
ジャンル別のベスト10も参考にした。
・卵をめぐる祖父の戦争(ベニオフ)
・学問(山田詠美)
・フランクを始末するには(マン)
・東京骨灰紀行(小沢信夫)
・第2図書係補佐(又吉直樹)
・生きていてもいいかしら日記(北公次公子)
・ルポ資源大国アフリカ(白戸圭一)
・ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ(辻村深月)
・みんな邪魔(真梨幸子)
・私を知らないで(白河三兎)
店頭にはおいてなかったので
かえなかったのが
・どうして僕はこんなところに(チャトウィン)
・三十三本の歯(コッタリル)
・平成よっぱらい研究所(二宮知子)
で、角田光代さんの
『森に眠る魚』は、
いまかわなくても、いずれよむ機会があるだろうと判断した。
かったばかりのおもしろそうな本10冊を
テーブルにつみあげる。
もしなにかの異変がおきて、
家にたてこもる状況になっても
本についてはしばらく大丈夫、とおもった。