2013年03月07日

「かてない場所でたたかわない」よわみをつよみにかえるかんがえ方

「シゴタノ!」で大橋悦夫さんが
「戦う場所を間違えると
戦わずして負けることになる」
という文をよせている。

『小さな会社・儲けのルール』という本に、
ある女性が「偏差値40以下の中学生」をターゲットに
家庭教師をはじめた事例が紹介されているそうだ。
ほとんどの学習塾が「できる子」・
「有名な学校をめざす子」ばかりを相手にしているなかで、
「偏差値40以下の中学生」と対象をしぼりこみ
他社との競合をじょうずにさけている。

きょねんうけたwebサイトの研修でも
おなじかんがえ方で戦略をねっていった。
そうしたときに、ただ頭をひねっているだけで
かんたんにいいアイデアがわいてくるわけではない。
大切なこととして大橋さんがあげているのは
「自分のことが分かっている」ことだ。
自分の特徴をよくしり、
「弱みが強みに変わるための条件を見つけ」ることで
自分のつよみをいかせるすきまを
突破口とすることができる。

この女性は短大卒という学歴だったので、
「基礎から親切に教えてくれそう、
苦労しているから弱い人の気持ちが分かる」
というイメージにうったえることで
よわみだった学歴をつよみにかえている。

自分のつよみはなにか、ということは
だれもがあんがい気づきにくいけれど、
よわみはコンプレックスでもあるので
すぐにあげられる。
でも、それをまさかつよみにかえることができるとはおもわなかった。

「努力は大切ですが、『血のにじむような努力までしなくても
結果が出せる場所』を選ばないと、
血みどろになったうえに惨敗する、
という残念な結果になります」

「大した努力をしなくても勝てる場所で、努力をしなさい」

こういうかんがえ方がわたしはだいすきで、
そういわれると、なんだかそこらじゅうに
ビジネスチャンスがころがっているようにおもえてくる。
たとえば島根県は過疎の村・町がおおいという
よわみは財産でもあるわけだし、
あんまり仕事がすきではないというわたしは、
そんな人間にもできる生き方を発信すれば
それもある種の貴重な情報だ。
そういえば、このまえよんだ
『弱くても勝てます』の開成高校野球部は
まさに「よわみをつよみに」というかんがえ方で勝負していた。
「大した努力をしなくても勝てる場所」でわたしも努力したい。

posted by カルピス at 20:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする