2013年03月18日

発達障害への理解がひろまるために

きょうのピピは、これまでで最高の、10人の利用がある。
ひとりキャンセルがでての10人で、
いよいよ年度末のいそがしい時期にはいったことを実感する。
きょうがはじめての利用という子と、
2度目という子がひとりずついたので、
春やすみの予行練習みたいなかんじだ。

春やすみからの利用では、
普通学級にかよっている子どもたちが3人もピピにやってくる。
発達障害について、まだまだ学校や地域社会に
うけいれる土壌が整備されておらず、
おとなたちの不適切な対応で
子どもたちがキズついてしまったケースだ。
相手の気もちをくみとることの困難さや、
自分の気もちをつたえるのがむつかしいという特性があるときに、
できないことや苦手なことばかりに目をやると
子どもたちにとっていごこちのわるい場所になってしまう。
ほんのすこしでも発達障害の特性に知識と理解があれば、
ぜんぜんちがうみかたができて、子どもたちがすくわれるのに。

こうママのブログ
知多でおこなわれた行動援護従業者研修のことがかいてある。

「定員40名なのですが、かなり超えてしまって
10名以上がキャンセル待ちという状態だったそうです。
すごいな〜。
で、参加者名簿を見て、更にビックリ。
ケアホームの世話人さんや相談支援専門員さんや
生活介護の指導員などが多く、
もしかして、ヘルパー以外の職種の方が多いかも!?の状況。
受講理由をお聞きしたら、
どの方も『行動援護対象の方を支援しているから』と。
行動援護ヘルパーの資格を取得するためではなく、
行動援護対象の方に適切な支援をするために
受講費2万円のこの研修を受講されているのです。
びっくりですよね!!!!」

島根県でおこなわれた今年度の行動援護従業者研修は
18名というさみしい参加者数だった。
行動援護サービスが島根でのびなやんでいること、
発達障害への理解がひろまらない状況が、
この参加者数にもあらわれている。

行動援護従業者研修は
障害特性からアセスメントする方法や、
じっさいに支援するときに配慮する点をまなんでいく。
ひじょうに実用性のたかい研修であるとともに、
自閉症についての基礎講座みたいな内容でもある。
知多のようにヘルパーだけでなく、
行動援護対象者への支援をしているひとのおおくが受講されるのは、
将来をみこした町づくり、地域づくりという意味からもうらやましい。
発達障害という「みたて」をあやまると、
いくら愛情や経験があっても支援がとどかずに、
「無意識の虐待」につながる危険性がある。
それをふせぐには、社会への啓発を
地道におこなっていくしかない。

ピピでの春やすみが、
たのしい体験をたくさんつめる機会となるよう、
あたたかで平凡な日常を提供していきたい。

posted by カルピス at 22:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 児童デイサービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする