島根県にスターバックスの店ができたことが
今朝の朝日新聞にのっていた。
地方版だけでなく、経済のページでもとりあげられている。
都道府県では46番目ということで、
これまでスターバックスがなかったのは
島根と鳥取だけだったのが、
これでのこるのは鳥取だけということになった。
この両県は、全国チェーンの店が
なかなか出店しないことでしられている。
セブン-イレブンは鳥取にないし、
島根にはサイゼリヤがない。
サブウェイもドトールコーヒーも、
ピザハットもないのに、スターバックスができたことは
島根県民の胸にかすかなあかりがともるできごととなった。
きっと鷹の爪でも話題にするだろう。
きょねんの秋のニュース番組で、
「スタバはないが、スナバ(鳥取砂丘)はある」
と、鳥取県の平井知事が発言すると、
「その日のうちにツイッター上で
約2万件『引用』され、
『スタバがない県=鳥取』が
全国に知れ渡った」
という(朝日新聞)。
たいしてできがいいごろあわせではなく、
いかにもオヤジがいいそうな品のないダジャレだけど、
島根が得意とする自虐ギャグを
鳥取にさきをこされたようなかんじで
なんだかくやしい。
鳥取県は「鳥取は島根の右側」というTシャツを販売するなど
島根県のキャッチフレーズを確信犯的に悪用しており、
自虐ギャグも島根への対抗意識をあからさまにチラつかせている。
今回の平井知事の発言は、どんなにうしろ指をさされようと、
知事みずからが先頭にたって
鳥取の知名度をあげようとする決意のあわられである。
敵は予想以上に必死なので、47番目あらそいに油断は禁物だ。
スタバできた順番が鳥取よりさきだったのは、
島根にとってよかったかとは、単純にはいえない。
46番目の都道府県として島根をえらんだスタバは、
松江駅構内のショッピングセンターにできた。
車での移動が生活になじんでいる松江市民にとって、
駅構内にあるスタバはどんな位置づけになるだろう。
ちかくにあるローソンやミスドがはやっているので、
駅を中心にした、あたらしい集客地となるのかもしれない。
ただ、観光でおとずれるほとんどの名所は松江城周辺にあり、
むこう側にもゆっくりできるスタバがほしいところだ。
2号店・3号店ができてくると、松江らしいつかい方で
スタバがしたしまれていくだろう。
ついに松江にもスタバが、とおもうと感慨ぶかいような
松江が松江でなくなったような。
松江のスタバでいちばんはじめにMacAIRをひろげて
「ノマド」をやるかんちがいのひとはだれだろう。
あんがい店から記念品をおくられるかもしれないので、
はやめにMacAIRをもちこむことをおすすめする。
しばらくは満員がつづき、おちついてすごせないだろうから、
連休あけの平日にいってみよう。
MacAIRと文庫本をもって、おもいっきりかんちがいしながら。