2013年04月09日

かんちがいもたのしいなんちゃってログハウス生活

お世話になっている事業所におねがいして、
ログハウスをつかわせてもらう。
れっきとした仕事としてかりたのだけど、
ほかのスタッフにもうしわけないような
たのしい時間をすごせた。

ログハウスというと、わたしがおもいうかべるのは
『大草原の小さな家』で「父さん」が
エドワードおじさんとふたりでたてた丸木小屋だ。
ログハウスは、もともとこういうふうに
なにもないなかで家をたてなければならなかった
開拓者たちが、いちじしのぎにつくった家であり、
おしゃれとか、ロマンチックな生活とかはぜんぜん関係がない。

今回わたしがかりたログハウスは、
ふとい材木をつかった本格的なもので、
いちじしのぎというより、
ペンション風のかっこいいつくりだ。
このまえはげしい雨がふった日でも、
ログハウスのなかはまったくしずかななままだった
(ひどい雨もりの箇所があるけど)。
まさかこんなすてきなところで
すごせるときがくるとはおもわなかった。

ログハウスだから、もちろん電気・ガス・水道はつかえない。
というのはウソで、
ちゃんと電気がつうじているし、
ガスはカセットコンロがおいてある。
水はほんとうにかよってないので、
ポリタンクにいれてもちこむけど、
ちゃんとトイレもお風呂もある(さむくてつかう気にはなれない)。

台所には紅茶とインスタントコーヒーがおいてあるので、
お湯をわかして紅茶をいれる。
カセットコンロだから
家とおなじようなものなのに、
なんだかアウトドアをしてるような
ワイルドな気分だ。
コップをあらったり、トイレの水をながしたりは、
もってきたポリタンクの水をつかう。
こういう不便さも、ログハウスでは調味料みたいなもので、
なにをやってもそのひとてまがたのしい。

部屋のなかはまださむいので、
おいてあるファンヒーターをつける。
スイッチをいれたらほんの10秒ほどで点火する。
このどこがアウトドアだ、ってかんじだけど、
ふとい材木がむきだしになったほんもののログハウスでは、
なにをやっても絵になることがわかった。
ストーブがあればあったでログハウスだし、
カセットコンロでお湯をわかしても
さすがにログハウスなのだ。
かんたんにかんちがいさせてくれる
ふところのふかさがログハウスの真骨頂ともいえる。

ログハウスでアウトドアに目ざめたわたしは、
「野宿野郎」のかとうちあきさんがすすめていた
カセットコンロ用のボンベをつかった
ガスコンロがほしくなった。
それがあったからといって、
外でお茶をいれるくらいしかいまのところつかい道はなく、
そもそもお茶くらい自販機やコンビニでいくらでもかえる。
それでも携帯用のコンロをつかって
火あそびしながらお茶をいれたくなるのが
ログハウスのおそろしいアウトドア伝染力だ。
リュックからとりだした小型のコンロで
すみやかにお湯をわかす自分を想像する。
これに塩鮭とたまごやきのはいったお弁当があれば、
わたしのなんちゃってログハウス生活は完成だ。
仕事をしながら(仕事もしないで)目をとじて
ログハウスの魅力にひたる。

posted by カルピス at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 児童デイサービス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする