『僕らの時代のライフデザイン』(米田智彦・ダイヤモンド社)
いろんなひとの例を紹介しながら
人生をどう自分らしくデザインするかについてかかれている。
自由な発想と行動力があれば、
人生はどうにでもうごかしていける。
よんでいるうちにだんだん気がらくになってきて、
自分もはやいうちにつぎのうごきをはじめたくなる。
大切なのは
「たった一回の自分の『ライフ』を、
いかに自分らしく『デザイン』するか」
クラウドやカフェをどうつかうかといった
ハウツウではなく、
なぜ「ライフデザイン」を必要とするのかについての
基本的なかんがえ方をしることができる。
米田さんは「ノマド・トーキョー」という実験を
1年間おこなっている。
「家もオフィスも持たず、トランク一つで東京を遊動し、
都市の機能をシェアしながら『旅するように暮らす』を目的とした
生活実験型プロジェクト」だ。
米田さんは「ノマド」を
「カフェワークをするといったスタイルではなく、(中略)
なるべくコストをかけずに、小さなスケールであっても、
自分で稼げる仕事を一つ一つつみあげていく。
そして、チャンスや依頼があればどこへでも行く」
ととらえている。
そうした生活をするうちに、
米田さんは、自分とおなじようなこころみをしている
おおくの仲間とであう。
「彼らは決して特殊な才能の持ち主でも、
飛び抜けた出目を持っているわけでも、
社会的な成功者でもありあません。(中略)
彼らは、僕から見ると、困難な状況にあっても、
飄々としてしなやかに生きる
”ライフデザイナー”とも呼ぶべき人たちです」
引用ばかりでもうしわけないけど、
ライフデザインに必要な精神がよくわかる箇所なので
かきうつしておく。
「スタインベックの言葉に
『天才とは山の頂上まで蝶を追う少年である』
というものがあります。
夢を持ちなさい、夢を見ることを忘れないように、
と大人はつい子どもに言ってしまいます。(中略)
けれど、スタインベックが語った『少年』は、
努力して山を登ったのではなく、
目の前の蝶に『夢中』になっていたのです。
遠くにある夢に憧れていたのではなく、
『夢の名に入って』いた」(中略)
努力は時に残酷に人を裏切ることがありますが、
夢中は決して人を裏切らない。
まだ見ぬ未来というのは、
誰にとっても不安に感じられるでしょう。
けれど、フロー状態における根拠のない自信こそ
最大の武器です。
それは未来におびえて備えることより、
今に夢中になることで生まれます。(中略)
根拠のない自信とクランボルツの言う
『好奇心』『持続性』『柔軟性』『楽観性』『冒険心』
で突き進んでいきながら、
少しずつ可能性を現実にしていくこと。
それこそ人生をデザインすることだと思います。
これまで紹介したライフデザイナーたちは、
突出した才能やスキル、お金ではなく、
『選択』と『意志』があれば
自分だけの人生をつくれることを
証明しています」
たのしくて、げんきのでる本だ。