Jリーグ第8節、FC東京対川崎フロンターレ
前節でフロンターレはやっと初勝利をあげ、
このままいきおいにのれるかと、
たのしみにしていた試合。
FC東京も前節で連敗をとめており、
こちらもどうしてもかちたい試合だ。
フロンターレは中村憲剛がケガのためベンチいりしていない。
どちらのチームもパスをつないで攻撃をくみたてていくスタイルで、
おたがいに相手を自由にさせないよう、
攻守のきりかえがはやい。
攻撃だけでなく、まもりの意識もたかかった。
なかでもFC東京の米本のうごきがさえる。
相手にしつこくくっついてボールをうばうし、
パスもカットし、フロンターレの攻撃を、
だいじなところでぜんぶつみとってしまう。
FC東京が前半22分、後半も20分と、
いい時間に得点をあげる。
フロンターレの攻撃が機能したのは前半だけで、
後半にはいるとFC東京に一方的にボールをまわされる。
ルーカスがいいところでボールをうけるし、
渡邉千真・東・長谷川・高橋と、
FC東京には役者がそろっているかんじだ。
そのうえに守備では米本がきいているので、
フロンターレはなかなかボールをつなげない。
終了間際になると、FC東京は李忠成と石川をいれてくる。
ケガによる欠場がおおいフロンターレにくらべ、
FC東京は選手層もあつく、交代にだれをだしても納得できる。
結局2−0のまま、あぶなげなくFC東京が試合をおわらせる。
フロンターレは、前節の勝利をいきおいにのせるだけの選手層がなく、
いいところなくやぶれてしまった。
その他の試合では、
ジュビロ磐田が湘南を相手に4−0と、
やっと初勝利をあげている。
ジュビロの攻撃が爆発した試合で、
90分をとおしてぶあついせめをつづけていた。
フロンターレとはちがい、
ジュビロはこのままいきおいにのれそうな気がする。
それにしても去年のガンバといい
ことしのジュビロやフロンターレといい、
実力のあるチームでも勝利からとおざかると
どんどん負のスパイラルにおちいるのが
リーグ戦のこわいところだ。
なにかが決定的にわるいわけではないのに、
かてないと自信をうしなって
おもいきったプレーができなくなる。
そんなときにかぎって運もまたわるいほうにはたらき、
調子のいいチームとあたったりする。
今シーズンは、湘南・磐田・大分・鳥栖がスタートにつまずいた。
はじまったばかりのようにおもっていたのに、きょうでもう8節だ。
負のスパイラルからはやくぬけださないと、
これからは降格あらそいのプレッシャーが
どんどんきびしくなってくる。
きょうの試合をみていると、フロンターレの不調が心配だ。