このまえサイクリングをしたときに
出雲大社へもたちよった。
そうしたら、ものすごい車の列と
ひとのかずにおどろいてしまった。
大鳥居のずっとてまえから車の渋滞ができている。
わたしたちは自転車なので
車のよこをとおりぬける気もちのよさをあじわう。
でも、大鳥居からもひとの列がすごくなり、
自転車をおしてあるくのも難儀なほどだ。
とおりにはたくさんのお店がならび、
お昼ごはんの時間をだいぶすぎているのに
ほとんどの店で行列ができている。
あとでフェイスブックをみると、
この日の出雲大社の混雑ぶりが話題になっていた。
きのうと今朝の朝日新聞でも、
出雲大社のにぎわいがとりあげられている。
パワースポットブームや「平成の大遷宮(せんぐう)」、
それにきょねん神話博がひらかれたりとおい風がふき、
地元でも参道のにぎわいをとりもどそうと
お店を改装したり、あいていたお店に
ぜんざいの店などをだしたりしている。
先日のひとごみはその成果だったわけだ。
朝日新聞の記事では、
まちづくり団体「神門通り蘇りの会」を設立した多々納さんの、
「めざすのは、『来て良かった。また来たい』
と思ってもらえるまちづくり」
というコメントを紹介している。
自転車でとおりすぎただけでは
出雲大社のよさがわからないし、
お店にはいったわけでもないので
「おもてなしのこころ」にふれる機会もなかった。
でも、わたしが観光客だったら、
あれだけひとがおおく、行列があたりまえなところへ
「またいきたい」とはおもわない。
いくらにぎやかがいいといっても、
適正な人数があるはずで、
おおくてもそれをさばけるシステムがあればいいけど、
いまの出雲大社はまだうけいれる体制がととのっていないところに
おおすぎる観光客がきてしまった。
もちろん、混雑がすきで、行列にならばないと
おでかけした気にならないようなひとがいるわけだから、
これはあくまでもわたしのかんじたことだ。
さびれたとおりだったところが、
あんなにもたくさんのお客でにぎわうようになり、
町おこしに尽力された方々はとてもよろこんでおられることだろう。
わたしも、2年ぶりにたずねただけで、
すっかり観光地らしくなった参道におどろいてしまった。
これからはうけいれ体制がだんだんととのっていき、
出雲大社とこの参道のよさを
おとづれたひとがもっとたのしめるよう工夫されるとおもう。
おおくのひとがほんとうに「また来たい」
とおもえる参道となることをねがっている。
2013年05月11日
2013年05月10日
「店を選ぶのは客の責任、客を選ぶのは店の責任」下着店ファンデの商売
5月9日の「シゴタノ!」で、大橋悦夫さんが、
津田綾子さんのかかれた『選客商売』という本を紹介している。
記事のタイトルは、
「不確実な時代で生き残るためには徹底して客を選ぶ」
お客を大切にするのが当然とはいえ、
それではどんなお客のいうことでも
お店はきかないといけないかというと、
もちろんお店のかんがえ方しだいだ。
そして、津田さんはずいぶんつよ気にお客をえらんでいる。
本の表紙には
「買わへんのやったらのぞかんといて!」
というコピーがのっている。
津田さんの本は、「ファンデ」という下着店の商売についてかかれている。
ファンデは世界一やすくうるために、
お客にたいしていくつかの協力をもとめ、
そのルールをまもらないと
「すかさず怒鳴られ、店から追い出され」るという。
(1)段ボール箱での商品展示 (2)狭い店内での買い物 (3)セルフサービス (4)返品はお断り (5)レジは一日一回限り (6)試着はできません (7)包装はしませんので、購入した下着を入れる袋は用意してきてもらいます。
そして買い物中のお願い。
(8)商品は両手で丁寧に扱い、元通りに畳んで戻す。
「これらを素直に受け入れていただいた方のみ
世界一安いファンデの商品を買うことができる」
「お客様は神様」というかんがえ方があるいっぽうで、
とてもそうはおもえないお客がいることも事実だ。
そんなときに、お店がどういう方針でのぞめばいいかというと、
「買わん客は来んでエエ、行儀の悪い客は店に入れへん」
でいいのだそうだ。
これだけきくと、ずいぶん傲慢な商売におもえるけど、
津田さんのかんがえは、お客もお店も、
みんなが得をする、というものだ。
「『客足が遠のく』という不安もありますが、心配はありません。
売り手市場を作ればいいだけのこと。これは消費者をもうけさせ、
『買わなければ損』という状況を作り出せばいいのです。
『買う側の競争』ならば、お客さんが押し寄せて売り手市場になります」
「すべてのお客さんの要望に応えるように何でもそろえようとすると、
種々雑多で品薄になってしまいます。お客さんには、
『ロクなものがない店』と映ってしまい、足も遠のいてしまう。
だから10人のうち2人は、よそのお客さんと割り切ることが必要なのです」
これはきょねん参加した「webあきんど」でも指摘された。
勇気をもってターゲットをしぼらないと、
いったいなにをうりたい店なのかがぼやけてしまう。
「どんな相手にも対応できるように自分を変えていくのではなく、
相手を限定して、そこに自分を最適化させていくのです」
大橋さんは、『選客商売』にかかれた「格言」をいくつか紹介している。
•店を選ぶのは客の責任、客を選ぶのは店の責任
•正直者が得をすると、店の評判は自然と上がる
•「あんたには売らん」と言い切れる商売をせんとあかん
介護事業ももちろんサービス業なので、
お客にどうえらんでもらうかがとても大切になる。
ただ、そのときに、えらんでもらうだけでなく、
こちらが相手をえらぶ、という視点があるかどうか。
すべての利用者に最適化したサービスをねらうよりも、
自分たちのつよみがどこにあるかをみきわめ、
おたがいに得をする関係をつくったほうが、
お客はしあわせだし、お店の側もたのしい。
ターゲットをしぼる勇気をもちたい。
津田綾子さんのかかれた『選客商売』という本を紹介している。
記事のタイトルは、
「不確実な時代で生き残るためには徹底して客を選ぶ」
お客を大切にするのが当然とはいえ、
それではどんなお客のいうことでも
お店はきかないといけないかというと、
もちろんお店のかんがえ方しだいだ。
そして、津田さんはずいぶんつよ気にお客をえらんでいる。
本の表紙には
「買わへんのやったらのぞかんといて!」
というコピーがのっている。
津田さんの本は、「ファンデ」という下着店の商売についてかかれている。
ファンデは世界一やすくうるために、
お客にたいしていくつかの協力をもとめ、
そのルールをまもらないと
「すかさず怒鳴られ、店から追い出され」るという。
(1)段ボール箱での商品展示 (2)狭い店内での買い物 (3)セルフサービス (4)返品はお断り (5)レジは一日一回限り (6)試着はできません (7)包装はしませんので、購入した下着を入れる袋は用意してきてもらいます。
そして買い物中のお願い。
(8)商品は両手で丁寧に扱い、元通りに畳んで戻す。
「これらを素直に受け入れていただいた方のみ
世界一安いファンデの商品を買うことができる」
「お客様は神様」というかんがえ方があるいっぽうで、
とてもそうはおもえないお客がいることも事実だ。
そんなときに、お店がどういう方針でのぞめばいいかというと、
「買わん客は来んでエエ、行儀の悪い客は店に入れへん」
でいいのだそうだ。
これだけきくと、ずいぶん傲慢な商売におもえるけど、
津田さんのかんがえは、お客もお店も、
みんなが得をする、というものだ。
「『客足が遠のく』という不安もありますが、心配はありません。
売り手市場を作ればいいだけのこと。これは消費者をもうけさせ、
『買わなければ損』という状況を作り出せばいいのです。
『買う側の競争』ならば、お客さんが押し寄せて売り手市場になります」
「すべてのお客さんの要望に応えるように何でもそろえようとすると、
種々雑多で品薄になってしまいます。お客さんには、
『ロクなものがない店』と映ってしまい、足も遠のいてしまう。
だから10人のうち2人は、よそのお客さんと割り切ることが必要なのです」
これはきょねん参加した「webあきんど」でも指摘された。
勇気をもってターゲットをしぼらないと、
いったいなにをうりたい店なのかがぼやけてしまう。
「どんな相手にも対応できるように自分を変えていくのではなく、
相手を限定して、そこに自分を最適化させていくのです」
大橋さんは、『選客商売』にかかれた「格言」をいくつか紹介している。
•店を選ぶのは客の責任、客を選ぶのは店の責任
•正直者が得をすると、店の評判は自然と上がる
•「あんたには売らん」と言い切れる商売をせんとあかん
介護事業ももちろんサービス業なので、
お客にどうえらんでもらうかがとても大切になる。
ただ、そのときに、えらんでもらうだけでなく、
こちらが相手をえらぶ、という視点があるかどうか。
すべての利用者に最適化したサービスをねらうよりも、
自分たちのつよみがどこにあるかをみきわめ、
おたがいに得をする関係をつくったほうが、
お客はしあわせだし、お店の側もたのしい。
ターゲットをしぼる勇気をもちたい。
2013年05月09日
『吉田の代弁』こまったときには吉田くんに代弁してもらおう
なんとなくサイトをながめていたら、
夢のようなアプリをみつけた。
『吉田の代弁』というもので、
なにがすごいかというと、
いいたいことを文字どおり吉田くんが代弁してくれ、
そのうえ吉田くんの口のうごきにまどわされて
あたかも吉田くんの発言のように
相手がうけとめる、というところだ。
説明によると、
「画面には吉田くんの口元のアップがアニメーションで表示されます。
端末を自分の口元に当てれば、
相手はまるで吉田くんが話しているように感じる、はずです」
(「感じ方にはだいぶ個人差があります」の注あり)
『吉田の代弁』は85円するけど、無料版もあり、
内容はむしろそっちのほうがおもしろい。
旅行会社のHISと提携していて、
ハワイにいきたいひとの代弁を吉田くんがしてくれる。
「フィジカル的にはハワイですが、
メンタル的には会社にいます!」
「遊びに行くんじゃないんです!
実家のマウイにお墓参りに行くんです!」
「社長がハワイに行かれるという噂を耳にしたので、
先に行って温めておいたのです」
と、例によって調子がいい
ハワイらしく、英会話もついているのですごくお得、
というか無料なのに実用性がたかい。
「斉藤寝具店です」がなんといっているのかわかるだろうか。
もちろん(Sightseeing, ten days)で、
「問題ない」は(Monday night)。
有名な「掘ったイモいじるな」(What time is it now?)もついている。
いちどきくと耳からはなれそうにないので、
応用がきかないことをのぞけば
すぐれた実用性のあるアプリといえる。
有料版はWi-Fi環境にあれば、
鷹の爪関係のサイトをいろいろおしえてくれる。
しかし、代弁としてハッとさせられるものはとくになく、
じっさいにつかえそうなのは
「島根ではよくあることです」
ぐらいだろうか。
代弁シリーズでは「鈍一郎の代弁」というのがあり、
小泉鈍一郎総統がいいにくいことを代弁してくれる。
ただし、あまりおもしろいフレーズはなく、
ただの冗談におわってしまうので、
わたしとしては吉田くんのほうをつよくすすめたい。
夢のようなアプリをみつけた。
『吉田の代弁』というもので、
なにがすごいかというと、
いいたいことを文字どおり吉田くんが代弁してくれ、
そのうえ吉田くんの口のうごきにまどわされて
あたかも吉田くんの発言のように
相手がうけとめる、というところだ。
説明によると、
「画面には吉田くんの口元のアップがアニメーションで表示されます。
端末を自分の口元に当てれば、
相手はまるで吉田くんが話しているように感じる、はずです」
(「感じ方にはだいぶ個人差があります」の注あり)
『吉田の代弁』は85円するけど、無料版もあり、
内容はむしろそっちのほうがおもしろい。
旅行会社のHISと提携していて、
ハワイにいきたいひとの代弁を吉田くんがしてくれる。
「フィジカル的にはハワイですが、
メンタル的には会社にいます!」
「遊びに行くんじゃないんです!
実家のマウイにお墓参りに行くんです!」
「社長がハワイに行かれるという噂を耳にしたので、
先に行って温めておいたのです」
と、例によって調子がいい
ハワイらしく、英会話もついているのですごくお得、
というか無料なのに実用性がたかい。
「斉藤寝具店です」がなんといっているのかわかるだろうか。
もちろん(Sightseeing, ten days)で、
「問題ない」は(Monday night)。
有名な「掘ったイモいじるな」(What time is it now?)もついている。
いちどきくと耳からはなれそうにないので、
応用がきかないことをのぞけば
すぐれた実用性のあるアプリといえる。
有料版はWi-Fi環境にあれば、
鷹の爪関係のサイトをいろいろおしえてくれる。
しかし、代弁としてハッとさせられるものはとくになく、
じっさいにつかえそうなのは
「島根ではよくあることです」
ぐらいだろうか。
代弁シリーズでは「鈍一郎の代弁」というのがあり、
小泉鈍一郎総統がいいにくいことを代弁してくれる。
ただし、あまりおもしろいフレーズはなく、
ただの冗談におわってしまうので、
わたしとしては吉田くんのほうをつよくすすめたい。
2013年05月08日
Jリーグタイムの「ゆりすぐり」がまちどおしい。伊藤ゆりさん
Jリーグ中継の「10分後!」にはじまる『Jリーグタイム』で
アシスタントをつとめる伊藤ゆりさん。
NHKのアナウンサーかとおもっていたら、
タレントなのだそうだ。
いぜんはしろうとっぽかったのに、
このごろはいいプレーをしっかり評価する
「専門家」としてのちからをつけてきた。
試合のまえやあとに、選手へのインタビューをすることがあり、
そのときには相手の目をまっすぐにみて
一生懸命に質問する。
あまりにもじっとみつめるので、選手たちもこまってしまい、
やりにくそうにうけこたえしている。
番組の最後に、その日でいちばん印象にのこるシュートを
「ゆりすぐり」と称してとりあげるコーナーがある。
このごろは、はでさではなく、
うまさがひかる玄人ごのみのシュートをとりあげるようになり、
ゲストの解説者にほめられることがおおくなった。
5月6日の放送では、解説者が早野宏史さんだったため、
ずいぶんいじられていた。
この日の「ゆりすぐり」は浦和レッズの原口元気選手だ。
原口選手のシュートは、キーパーが手でパスしたボールを
70メートルもずっとドリブルで相手ゴールまではこび、
さいごには3人のディフェンダーをぬいて
ひとりできめるというすごいものだった。
早野 「ダビ選手のシュートとどっちをえらぶかとおもいましたけど、
原口選手のほうをえらびましたね」
ゆり 「どっちにしようかとおもったんですけど」
早野 「わかいほうをえらびましたね」
この他の発言では、
早野さん「◯◯選手は顔つきがかわってましたねー」
ゆりさん「メラメラしてました」
メラメラする、という表現をはじめてきいた。
雰囲気がつたわってくるし、
ゆりさんらしいいいまわしだとおもう。
舌ったらずで、そしてじっさいになんどもかみ、
あぶなっかしいコメントをはさむので、
なにかやらかしはしないかと、いつも心配しながらみることになる。
でも、ここ最近の急成長はすばらしく、
今シーズンがおわるころには有能な解説者にそだっていそうだ。
彼女の一生懸命さにひかれてサッカーをみるようになった
なんちゃってファンもおおいのではないか。
前任者の山岸舞彩さんみたいに、
わかるようになったころに交代してしまうのはもったいない。
サッカー人気をささえ、ひろげていく存在として、
これからも彼女の活躍に期待したい。
アシスタントをつとめる伊藤ゆりさん。
NHKのアナウンサーかとおもっていたら、
タレントなのだそうだ。
いぜんはしろうとっぽかったのに、
このごろはいいプレーをしっかり評価する
「専門家」としてのちからをつけてきた。
試合のまえやあとに、選手へのインタビューをすることがあり、
そのときには相手の目をまっすぐにみて
一生懸命に質問する。
あまりにもじっとみつめるので、選手たちもこまってしまい、
やりにくそうにうけこたえしている。
番組の最後に、その日でいちばん印象にのこるシュートを
「ゆりすぐり」と称してとりあげるコーナーがある。
このごろは、はでさではなく、
うまさがひかる玄人ごのみのシュートをとりあげるようになり、
ゲストの解説者にほめられることがおおくなった。
5月6日の放送では、解説者が早野宏史さんだったため、
ずいぶんいじられていた。
この日の「ゆりすぐり」は浦和レッズの原口元気選手だ。
原口選手のシュートは、キーパーが手でパスしたボールを
70メートルもずっとドリブルで相手ゴールまではこび、
さいごには3人のディフェンダーをぬいて
ひとりできめるというすごいものだった。
早野 「ダビ選手のシュートとどっちをえらぶかとおもいましたけど、
原口選手のほうをえらびましたね」
ゆり 「どっちにしようかとおもったんですけど」
早野 「わかいほうをえらびましたね」
この他の発言では、
早野さん「◯◯選手は顔つきがかわってましたねー」
ゆりさん「メラメラしてました」
メラメラする、という表現をはじめてきいた。
雰囲気がつたわってくるし、
ゆりさんらしいいいまわしだとおもう。
舌ったらずで、そしてじっさいになんどもかみ、
あぶなっかしいコメントをはさむので、
なにかやらかしはしないかと、いつも心配しながらみることになる。
でも、ここ最近の急成長はすばらしく、
今シーズンがおわるころには有能な解説者にそだっていそうだ。
彼女の一生懸命さにひかれてサッカーをみるようになった
なんちゃってファンもおおいのではないか。
前任者の山岸舞彩さんみたいに、
わかるようになったころに交代してしまうのはもったいない。
サッカー人気をささえ、ひろげていく存在として、
これからも彼女の活躍に期待したい。
2013年05月07日
「あんがいなんとかなる事業所事務」安心して介護事業をはじめてほしい
2003年に支援費制度、2006年から自立支援法がはじまり、
それまで共同作業所として活動していた事業所が
あたらしいサービス体系へとうつっていった。
そのときに、法人格をとらない作業所は
ほかの法人と合併したり、作業所経営をあきらめたりしている。
法人格をもたなければ事業申請がおりなかったこと、
そして事務量がそれまでの事業体系よりも大幅にふえ、
気もちだけではつづけられず、実務力をとわれるようになったことが
おおきな理由だといわれている。
しかし、じっさいには、
そんなに専門的な事務の知識が必要なわけではない。
事務のたいへんさを理由に
事業所経営をあきらめるのはもったいないし、
それぞれの特色をいかした事業所がたくさんあったほうが
地域づくりとしてもたのしい。
「あんがいなんとかなる事業所事務」なので、
やる気さえあれば、介護事業を安心してはじめてほしいとおもう。
事業所を開始し、経営していくためには
いくつかの事務作業が必要となる。
・設立にむけてのうごき
・サービス提供をつづけるための事務
法人格をとるのはそうむつかしいことではない。
NPOの認可をうけるためのマニュアル本がうれているし、
ネットにも設立のやり方をおしえてくれるサイトがある。
もうひとつのハードルは事業申請で、
県の障害者福祉課へ自分たちがやりたい事業を申請し、
みとめてもらわなければならない。
といっても、管理者と職員配置の条件をみたしていれば
そんなにたいへんなものではなく、
あとは経営が軌道にのるまでの資金をどう準備するか、
くらいではないだろうか。
事業所としてつかうたてものは、常識的なひろさがあれば、
特別なものを準備する必要はない
(車イス用のスロープは必要におうじて準備する)。
いったん事業がはじまると、
あとは請求事務や給料計算などがでてくるけど、
それらについてもお手本はいくらでもある。
けっきょくいちばん必要なのは、
どうしてもやりたいという気もちの問題だけといえる。
それさえも、「やる気がなければするな!」
みたいなきびしさをもとめなくても、
自分たちにできることをやればいいとわたしはおもう。
サービス内容をどうたかめていくか、とか、
チームとしてどういう方針をたてていくかはまたべつの問題だ。
きょうは、そこにはふれない。
事務ということだけにかぎれば、たいへんなことはほとんどないと、
とにかく強調したい。
これは、わたしが事務ができるからいっているのではなく、
逆にできないからこうやっていいきれる。
事業申請でわからないことは、
提出先である県にたずねればいいし、
日々の事務についてはそれぞれの窓口
(社会保険事務所だったり、税務署だったり、ハローワークだったり)が
ていねいにおしえてくれる。
とはいえ、こまかな相談にのってくれる
事業所や事務担当者がいたほうがよりスムーズなのはもちろんなので、
それまでにつちかってきた人脈がとても大切だ。
介護事業所をはじめるのは
ほかの「起業」とくらべてそれほどたいへんなことではなく
(サービスを提供し、それを市町村に請求すれば
まちがいなくうりあげがある。
個人事業とはきびしさがまるでちがう)、
もしやる気があって、あたらしく事業所をはじめたいのに
事務仕事がハードルになっているのだとしたらもったいない。
事務はなんとかなる。
やりたいことがあるのだったら、とにかくはじめてみてほしい。
特色のあるサービスをうちだす事業所が
たくさんできることをねがっている。
それまで共同作業所として活動していた事業所が
あたらしいサービス体系へとうつっていった。
そのときに、法人格をとらない作業所は
ほかの法人と合併したり、作業所経営をあきらめたりしている。
法人格をもたなければ事業申請がおりなかったこと、
そして事務量がそれまでの事業体系よりも大幅にふえ、
気もちだけではつづけられず、実務力をとわれるようになったことが
おおきな理由だといわれている。
しかし、じっさいには、
そんなに専門的な事務の知識が必要なわけではない。
事務のたいへんさを理由に
事業所経営をあきらめるのはもったいないし、
それぞれの特色をいかした事業所がたくさんあったほうが
地域づくりとしてもたのしい。
「あんがいなんとかなる事業所事務」なので、
やる気さえあれば、介護事業を安心してはじめてほしいとおもう。
事業所を開始し、経営していくためには
いくつかの事務作業が必要となる。
・設立にむけてのうごき
・サービス提供をつづけるための事務
法人格をとるのはそうむつかしいことではない。
NPOの認可をうけるためのマニュアル本がうれているし、
ネットにも設立のやり方をおしえてくれるサイトがある。
もうひとつのハードルは事業申請で、
県の障害者福祉課へ自分たちがやりたい事業を申請し、
みとめてもらわなければならない。
といっても、管理者と職員配置の条件をみたしていれば
そんなにたいへんなものではなく、
あとは経営が軌道にのるまでの資金をどう準備するか、
くらいではないだろうか。
事業所としてつかうたてものは、常識的なひろさがあれば、
特別なものを準備する必要はない
(車イス用のスロープは必要におうじて準備する)。
いったん事業がはじまると、
あとは請求事務や給料計算などがでてくるけど、
それらについてもお手本はいくらでもある。
けっきょくいちばん必要なのは、
どうしてもやりたいという気もちの問題だけといえる。
それさえも、「やる気がなければするな!」
みたいなきびしさをもとめなくても、
自分たちにできることをやればいいとわたしはおもう。
サービス内容をどうたかめていくか、とか、
チームとしてどういう方針をたてていくかはまたべつの問題だ。
きょうは、そこにはふれない。
事務ということだけにかぎれば、たいへんなことはほとんどないと、
とにかく強調したい。
これは、わたしが事務ができるからいっているのではなく、
逆にできないからこうやっていいきれる。
事業申請でわからないことは、
提出先である県にたずねればいいし、
日々の事務についてはそれぞれの窓口
(社会保険事務所だったり、税務署だったり、ハローワークだったり)が
ていねいにおしえてくれる。
とはいえ、こまかな相談にのってくれる
事業所や事務担当者がいたほうがよりスムーズなのはもちろんなので、
それまでにつちかってきた人脈がとても大切だ。
介護事業所をはじめるのは
ほかの「起業」とくらべてそれほどたいへんなことではなく
(サービスを提供し、それを市町村に請求すれば
まちがいなくうりあげがある。
個人事業とはきびしさがまるでちがう)、
もしやる気があって、あたらしく事業所をはじめたいのに
事務仕事がハードルになっているのだとしたらもったいない。
事務はなんとかなる。
やりたいことがあるのだったら、とにかくはじめてみてほしい。
特色のあるサービスをうちだす事業所が
たくさんできることをねがっている。
2013年05月06日
「砂丘は無えって言ってんだろ!」逆ギレした吉田くんのTシャツがほしい
横浜にいるオイが連休にあそびにきてくれた。
かわいい女の子もいっしょだ。
3日間で石見銀山・出雲大社・境港をたずね、
そばとウナギをたべるという
お手本のような観光をこなしている。
吉田くんのはなしをすると、東京・横浜でも
鷹の爪をみかけるそうで、
知名度47番目をいかした自虐ギャグをおもしろがってくれた。
おみやげにと、最終日に吉田くんのTシャツをもたせる。
「島根は鳥取の左側です」というアレだ。
予想どおりによろこんでもらえ、
観光していると、いろんなところで
吉田くんをみかけたとおしえてくれた。
わたしがしらなかった情報として、
島根ワイナリーでは
「砂丘はないっていってるだろ!」という
Tシャツをみたという。
自虐的になるのをやめ、ついに逆ギレしてしまったんだ、
と鳥肌がたつような感動をおぼえる(おおげさ)。
ネットでしらべると、
それはワイナリー限定のTシャツで、
ただしくは
「砂丘は無えって言ってんだろ!」だ。
なぜだか力士姿の吉田くんがこういいはなっている。
これまでの自虐路線からあきらかに一歩ふみだし
あらたな世界の構築に成功した記念すべきTシャツだ。
きのうのサイクリングで、
さいごの休憩所としてわたしもワイナリーをたずねている。
すごいひとごみだったのでゆっくりする気になれず、
ジュースの試飲だけしてすぐにでてしまったことを後悔する。
吉田くん、そして鷹の爪の、
なにがわたしのこころをとらえるのだろう。
いまEテレの「ビットワールド」でやっている鷹の爪では
エンディングに吉田くんがうたっている。
「きょうはダメでも鷹の爪
歌えや笑えやドンドンドン
全部わすれておどりましょ
ミラクル あすくる おまじない」
「きょうはダメでも鷹の爪」。
けっきょくはこれだとおもう。
総統を中心に、5人のメンバーがアルバイトをしながら世界征服をめざす。
仲がいいんだかわるいんだかわからない団員どおしのビミョーな距離感と、
貧乏でも仲間といっしょにゴソゴソうごきまわる一体感がたまらないのだ。
コツコツ努力しつづければ夢はかなう、
なんてもっともらしい教訓はなく、
どんなに工夫しても最後にはデラックスファイターがでてきて、
有無をいわさずデラックスボンバーでおしまいになる。
このトホホ感とチープさが等身大アニメとして
わたしのむねにつきささったままはなれない。
そうか。吉田くんもついにひらきなおったか。
「砂丘は無えって言ってんだろ!」。
とうとう自虐路線を放棄して
逆ギレしてしまった吉田くんにエールをおくる。
「た〜か〜の〜つ〜め〜!」
かわいい女の子もいっしょだ。
3日間で石見銀山・出雲大社・境港をたずね、
そばとウナギをたべるという
お手本のような観光をこなしている。
吉田くんのはなしをすると、東京・横浜でも
鷹の爪をみかけるそうで、
知名度47番目をいかした自虐ギャグをおもしろがってくれた。
おみやげにと、最終日に吉田くんのTシャツをもたせる。
「島根は鳥取の左側です」というアレだ。
予想どおりによろこんでもらえ、
観光していると、いろんなところで
吉田くんをみかけたとおしえてくれた。
わたしがしらなかった情報として、
島根ワイナリーでは
「砂丘はないっていってるだろ!」という
Tシャツをみたという。
自虐的になるのをやめ、ついに逆ギレしてしまったんだ、
と鳥肌がたつような感動をおぼえる(おおげさ)。
ネットでしらべると、
それはワイナリー限定のTシャツで、
ただしくは
「砂丘は無えって言ってんだろ!」だ。
なぜだか力士姿の吉田くんがこういいはなっている。
これまでの自虐路線からあきらかに一歩ふみだし
あらたな世界の構築に成功した記念すべきTシャツだ。
きのうのサイクリングで、
さいごの休憩所としてわたしもワイナリーをたずねている。
すごいひとごみだったのでゆっくりする気になれず、
ジュースの試飲だけしてすぐにでてしまったことを後悔する。
吉田くん、そして鷹の爪の、
なにがわたしのこころをとらえるのだろう。
いまEテレの「ビットワールド」でやっている鷹の爪では
エンディングに吉田くんがうたっている。
「きょうはダメでも鷹の爪
歌えや笑えやドンドンドン
全部わすれておどりましょ
ミラクル あすくる おまじない」
「きょうはダメでも鷹の爪」。
けっきょくはこれだとおもう。
総統を中心に、5人のメンバーがアルバイトをしながら世界征服をめざす。
仲がいいんだかわるいんだかわからない団員どおしのビミョーな距離感と、
貧乏でも仲間といっしょにゴソゴソうごきまわる一体感がたまらないのだ。
コツコツ努力しつづければ夢はかなう、
なんてもっともらしい教訓はなく、
どんなに工夫しても最後にはデラックスファイターがでてきて、
有無をいわさずデラックスボンバーでおしまいになる。
このトホホ感とチープさが等身大アニメとして
わたしのむねにつきささったままはなれない。
そうか。吉田くんもついにひらきなおったか。
「砂丘は無えって言ってんだろ!」。
とうとう自虐路線を放棄して
逆ギレしてしまった吉田くんにエールをおくる。
「た〜か〜の〜つ〜め〜!」
2013年05月05日
フジフェザーCXでサイクリング
サイクリングはおにぎりとホットケーキづくりからはじまる。
日曜日におでかけするときは、
朝ごはんにホットケーキをつくると特別感がもりあがる。
お弁当にはうめぼしのおにぎりを2つ用意する。
前回ホットケーキをつくったときは、
レシピどおりをこころがけたので、
たくさんの砂糖とバターをつかうことにおどろいてしまった。
おいしいホットケーキのみなもとは、
こんなにもからだにわるそうな材料だったのか。
今回はホットケーキミックスをつかった。
これはこれで、あまりの簡単さに
「なんだかおかしい」とおもいだす。
すぐにふくらむし、つかった容器のあとかたづけも簡単だ。
でも、この簡単さの影には、
なにかよほどわるい秘密がかくされているような気がする。
往復70キロほどのコースを
あそび仲間をさそって2人ではしる。
はじめてのサイクリングとなるフジフェザーCXは
ハンドルをにぎるだけで「そうそう、こんなかんじ」と
自分との相性のよさを期待させる。
みためは地味でパッとしないけど、
車でいうとBMWみたいに
羊の皮のしたにはたかい運動性能がかくされている。
かたさとやわらかさをあわせもっており、
いったんはしりだすと、どんなうごきにも
対応してくれるという安心感がもてる。
シフトのきりかえはなめらかで、
気もちよく足の回転がつたわる。
これまでのっていたランドナーよりも
敏感に操作に反応してくれて、一体感がとても気もちいい。
ただ、三角筋がすごくつかれた。
これまでそんなにここがつかれたことはないので、
サドルの位置やハンドルのたかさを
調整したほうがいいのかもしれない。
そのほかはすべてうまくいった。
スピードをだしてもすごく安定している。
もうしぶんのないサイクリングとなった。
70キロのコースを4時間半かけてはしったのだから、
坂がほとんどないコースをおもうと
かなりゆっくりなペースだ。
でも、いまのわたしにはちょうどよかった。
からだが長距離になれてなくて、
とちゅうからふとももがピクついていたし、
あと20キロというところで
エネルギーがきれてふらふらしてきた。
といっても不愉快なつかれではなく、
きょうみたいなサイクリングを何日かつづけたくなってきた。
つぎの日にはしるコースをたのしみに寝床にはいるという
自転車をメインにした旅行だ。
ニュージーランドかカナダ、
というとあまりにもまずしい発想なので、
なんとか近場でたのしいコースをみつけたい。
わたしにとって、車のながれを気にせずはしれることが
たのしいサイクリングの条件だ。
日曜日におでかけするときは、
朝ごはんにホットケーキをつくると特別感がもりあがる。
お弁当にはうめぼしのおにぎりを2つ用意する。
前回ホットケーキをつくったときは、
レシピどおりをこころがけたので、
たくさんの砂糖とバターをつかうことにおどろいてしまった。
おいしいホットケーキのみなもとは、
こんなにもからだにわるそうな材料だったのか。
今回はホットケーキミックスをつかった。
これはこれで、あまりの簡単さに
「なんだかおかしい」とおもいだす。
すぐにふくらむし、つかった容器のあとかたづけも簡単だ。
でも、この簡単さの影には、
なにかよほどわるい秘密がかくされているような気がする。
往復70キロほどのコースを
あそび仲間をさそって2人ではしる。
はじめてのサイクリングとなるフジフェザーCXは
ハンドルをにぎるだけで「そうそう、こんなかんじ」と
自分との相性のよさを期待させる。
みためは地味でパッとしないけど、
車でいうとBMWみたいに
羊の皮のしたにはたかい運動性能がかくされている。
かたさとやわらかさをあわせもっており、
いったんはしりだすと、どんなうごきにも
対応してくれるという安心感がもてる。
シフトのきりかえはなめらかで、
気もちよく足の回転がつたわる。
これまでのっていたランドナーよりも
敏感に操作に反応してくれて、一体感がとても気もちいい。
ただ、三角筋がすごくつかれた。
これまでそんなにここがつかれたことはないので、
サドルの位置やハンドルのたかさを
調整したほうがいいのかもしれない。
そのほかはすべてうまくいった。
スピードをだしてもすごく安定している。
もうしぶんのないサイクリングとなった。
70キロのコースを4時間半かけてはしったのだから、
坂がほとんどないコースをおもうと
かなりゆっくりなペースだ。
でも、いまのわたしにはちょうどよかった。
からだが長距離になれてなくて、
とちゅうからふとももがピクついていたし、
あと20キロというところで
エネルギーがきれてふらふらしてきた。
といっても不愉快なつかれではなく、
きょうみたいなサイクリングを何日かつづけたくなってきた。
つぎの日にはしるコースをたのしみに寝床にはいるという
自転車をメインにした旅行だ。
ニュージーランドかカナダ、
というとあまりにもまずしい発想なので、
なんとか近場でたのしいコースをみつけたい。
わたしにとって、車のながれを気にせずはしれることが
たのしいサイクリングの条件だ。
2013年05月04日
ピクシーへのインタビュー。「Jリーグのよさは『リスペクト』の精神」
フロンターレの試合が2週つづけて放送された(NHK/BS)。
先週のFC東京戦とのちがいは、
中村憲剛がケガからかえってきたこと。
憲剛の絶妙なスルーパスが
90分をとおして何本もみられた。
両チームとしても、試合のたちあがりから
積極的なプレスをみせる。
フロンターレは先週のふがいない敗戦で
ひらきなおることができただろうか。
みごたえのある試合だった。
2連敗ちゅうのグランパスと、
まだ1勝しかしていないフロンターレ。
どちらもなんとか勝点3がほしい試合だ。
フロンターレは何本もシュートをはなつがきめきれない。
はいる気がしないなーとおもっていた前半ロスタイムに、
小林悠がヘディングでうまくボールをそらし先制する。
後半からはグランパスがサイドを起点に
ゴールまえにどんどんほうりこんでくる。
名古屋のたかさはいつもながら迫力がある。
後半38分に藤本のミドルでおいつかれてしまった。
ケネディがクサビになり、
キープしてから藤本にボールをあずけるという、
名古屋らしい得点だ。
1点をまもりきるよりも、
うちかつフロンターレであってほしいので、
そのあとのせめを期待する。
後半41分に、風間監督はケガがまだ完全ではないレナトをおくりだす。
1分後、そのレナトがゴールまえでねばり、
ディフェンダーをひきつけておいて
山本のまえにボールをころがす。
ミドルシュートがみごとにきまり、かちこしの2点目となる。
そのままなんとかまもりきり、フロンターレが2勝目をあげる。
放送の「10分後!」におこなわれる『Jリーグタイム』では、
Jリーグがはじまってから20年になるのを記念して、
毎週ひとりずつのゲストに
Jリーグとのかかわりをインタビューしている。
今回はストイコビッチ監督だった。
華麗というよりない選手時代のテクニックと、
監督時代の「まぼろしの超ロングシュート」がリプレイされる。
これは2009年のF・マリノス戦で、
相手キーパーがけったボール(ミスキック)を、
ベンチからとびだしたストイコビッチ監督が
ダイレクトでけりかえしたものだ。
ただけりかえしただけではなく、
ちゃんとゴールにすいこまれたのだからすごい。
スーツと革靴でのありえない正確なキック力。
ピクシーはインタビューで、
Jリーグのよさとして「リスペクト」あげた。
チーム・サポーターがいったいとなって勝利をめざしながら、
どうじに相手選手・チームへのリスペクトをわすれない。
サッカーでおおくのひとがつながっているという精神が、
Jリーグに所属するどのチームももっているのはすばらしいという。
一般論としての「リスペクト」ではなく、
旧ユーゴ、なかでもとりわけ悪役になりやすい
セルビア出身のピクシーならではの発言だ。
サッカーというおなじスポーツをしていながら、
どの民族にぞくするかで差別やにくしみの対象となった
崩壊まえのユーゴスラビア
(木村元彦著『誇り』『悪者見参』『オシムの言葉』など)。
セルビアという名前を背おうことで
外国でのプレーをきんじられたりもしている。
サッカーに集中できる環境は、
自然とあたえらえるものではない。
ピクシーがみせてくれたスーパープレーや、
リスペクトについてのコメントをきいていると、
おおくの方々の尽力により日本のサッカー、
そしてJリーグがそだってきたことがわかる。
昨夜の試合もまた、その歴史の一部となるすばらしい内容だった。
先週のFC東京戦とのちがいは、
中村憲剛がケガからかえってきたこと。
憲剛の絶妙なスルーパスが
90分をとおして何本もみられた。
両チームとしても、試合のたちあがりから
積極的なプレスをみせる。
フロンターレは先週のふがいない敗戦で
ひらきなおることができただろうか。
みごたえのある試合だった。
2連敗ちゅうのグランパスと、
まだ1勝しかしていないフロンターレ。
どちらもなんとか勝点3がほしい試合だ。
フロンターレは何本もシュートをはなつがきめきれない。
はいる気がしないなーとおもっていた前半ロスタイムに、
小林悠がヘディングでうまくボールをそらし先制する。
後半からはグランパスがサイドを起点に
ゴールまえにどんどんほうりこんでくる。
名古屋のたかさはいつもながら迫力がある。
後半38分に藤本のミドルでおいつかれてしまった。
ケネディがクサビになり、
キープしてから藤本にボールをあずけるという、
名古屋らしい得点だ。
1点をまもりきるよりも、
うちかつフロンターレであってほしいので、
そのあとのせめを期待する。
後半41分に、風間監督はケガがまだ完全ではないレナトをおくりだす。
1分後、そのレナトがゴールまえでねばり、
ディフェンダーをひきつけておいて
山本のまえにボールをころがす。
ミドルシュートがみごとにきまり、かちこしの2点目となる。
そのままなんとかまもりきり、フロンターレが2勝目をあげる。
放送の「10分後!」におこなわれる『Jリーグタイム』では、
Jリーグがはじまってから20年になるのを記念して、
毎週ひとりずつのゲストに
Jリーグとのかかわりをインタビューしている。
今回はストイコビッチ監督だった。
華麗というよりない選手時代のテクニックと、
監督時代の「まぼろしの超ロングシュート」がリプレイされる。
これは2009年のF・マリノス戦で、
相手キーパーがけったボール(ミスキック)を、
ベンチからとびだしたストイコビッチ監督が
ダイレクトでけりかえしたものだ。
ただけりかえしただけではなく、
ちゃんとゴールにすいこまれたのだからすごい。
スーツと革靴でのありえない正確なキック力。
ピクシーはインタビューで、
Jリーグのよさとして「リスペクト」あげた。
チーム・サポーターがいったいとなって勝利をめざしながら、
どうじに相手選手・チームへのリスペクトをわすれない。
サッカーでおおくのひとがつながっているという精神が、
Jリーグに所属するどのチームももっているのはすばらしいという。
一般論としての「リスペクト」ではなく、
旧ユーゴ、なかでもとりわけ悪役になりやすい
セルビア出身のピクシーならではの発言だ。
サッカーというおなじスポーツをしていながら、
どの民族にぞくするかで差別やにくしみの対象となった
崩壊まえのユーゴスラビア
(木村元彦著『誇り』『悪者見参』『オシムの言葉』など)。
セルビアという名前を背おうことで
外国でのプレーをきんじられたりもしている。
サッカーに集中できる環境は、
自然とあたえらえるものではない。
ピクシーがみせてくれたスーパープレーや、
リスペクトについてのコメントをきいていると、
おおくの方々の尽力により日本のサッカー、
そしてJリーグがそだってきたことがわかる。
昨夜の試合もまた、その歴史の一部となるすばらしい内容だった。
2013年05月03日
清志郎の4回目の命日にフジフェザーCXがとどく
清志郎の4回目の命日。
いつものように清志郎とチャボのコンサートDVDをみる。
1994年8月に日比谷野音でおこなわれたものだ。
まだひるさがりの時間みたいで、
お客さんはうちわをもって
気らくにコンサートのはじまりをまっている。
チャボと清志郎がステージにでてくる。
清志郎はタモと虫とりカゴをぶらさげ、
ツンツルテンの浴衣をきている。
お気楽な時代だったなーとおもう。
清志郎はハリガネみたいにほそく、
げんきにステージをはしりまわっている。
コンサートは夜をむかえ、
『よぉーこそ』で本格的なノリにはいっていく。
清志郎のおもいで。
清志郎が自転車で奥の細道のルートをたどるという
特別番組があった。
奥の細道をはしるということ、
そして、雪のなかで遭難しかけていた孫をたすけた
老人にあいにいく、というのが目的だ。
やっと老人の家にたどりつき、
たすけたときのはなしをききながら
すすめられた日本酒を湯のみじゃわんでのむ。
老人がその日本酒について説明してるのに、
それをのみながら清志郎は
「いやー、日本酒っすね」
とあたりまえのことをいう。
沈黙にたえかねて、
なにかことばをはっしないといけない雰囲気のとき、
相手を気づかってこんなわかりきった発言をした
清志郎がおかしかった。
やさしいひとだなー、とうれしくなる。
それからはわたしも安心して
あたりまえな発言ができるようになった。
注文していたフジフェザーCXがきょうとどいた。
清志郎の命日にあたらしい自転車にのれるなんて、
これもなにかの縁なのだろう。
いつものように清志郎とチャボのコンサートDVDをみる。
1994年8月に日比谷野音でおこなわれたものだ。
まだひるさがりの時間みたいで、
お客さんはうちわをもって
気らくにコンサートのはじまりをまっている。
チャボと清志郎がステージにでてくる。
清志郎はタモと虫とりカゴをぶらさげ、
ツンツルテンの浴衣をきている。
お気楽な時代だったなーとおもう。
清志郎はハリガネみたいにほそく、
げんきにステージをはしりまわっている。
コンサートは夜をむかえ、
『よぉーこそ』で本格的なノリにはいっていく。
清志郎のおもいで。
清志郎が自転車で奥の細道のルートをたどるという
特別番組があった。
奥の細道をはしるということ、
そして、雪のなかで遭難しかけていた孫をたすけた
老人にあいにいく、というのが目的だ。
やっと老人の家にたどりつき、
たすけたときのはなしをききながら
すすめられた日本酒を湯のみじゃわんでのむ。
老人がその日本酒について説明してるのに、
それをのみながら清志郎は
「いやー、日本酒っすね」
とあたりまえのことをいう。
沈黙にたえかねて、
なにかことばをはっしないといけない雰囲気のとき、
相手を気づかってこんなわかりきった発言をした
清志郎がおかしかった。
やさしいひとだなー、とうれしくなる。
それからはわたしも安心して
あたりまえな発言ができるようになった。
注文していたフジフェザーCXがきょうとどいた。
清志郎の命日にあたらしい自転車にのれるなんて、
これもなにかの縁なのだろう。
2013年05月02日
放課後等デイサービスは収益事業か? あいまいな法人税のとりあつかい
お世話になっている会計士の方が、
昨年度の決算報告をもってピピにこられた。
まえの職場でのつきあいをふくめると、
もう10年以上も決算や年末調整をおねがいしている。
きょねんNPOぐりぐりをたちあげたときも、
会計についてはこの方に相談にのってもらおうとおもっていた。
市や県、それに税務署へ書類を提出するときに、
バックに会計士さんがいてくれるのは
とてもこころづよい。
まだ会計規模がたいしたことないので
ピピの決算報告はすぐにおわり、
あとは障害者介護事業が
収益事業かそうでないか、というはなしになる。
おどろいたことに、2003年に支援費がはじまってからこれまで、
NPOがおこなう障害者介護事業について、
課税の対象になるかどうかの結論が
まだはっきりしていないのだそうだ。
それぞれの事業所(と会計士)の判断によって
法人税をはらったり、はらわなかったりしているという。
支援費制度がはじまって、自立支援法にかわり、
今年度から総合福祉法になるという、この激動の10年に、
まだそんなこともきめられていないとは。
法人税は収益の30%にかかるそうなので、
はらうかどうかの差は当然ながらすごくおおきい。
介護事業もいろいろあり、
そのうちのなにが収益事業かをきめるのは
たしかにむつかしいことだろう。
でも、それが10年もほっておかれたというのには
おどろくほかにない。
日本国内において、何百ものNPOが、
それぞれいくつかの障害者介護事業をしているはずで、
それなのになぜこれまで収益事業かどうかを
はっきりさせようという議論がなかったのか。
問題にするとややこしいことがたくさんでてくるので、
だれもふれたがらなかったのだろうか。
介護保険については、はじまった2003年に、
おこなう事業によって収益事業かそうでないかがきまっているという。
たとえNPOでも収益事業をおこなえば
法人税をはらわなければならない。
あたりまえなはなしであり、
そんなことがこれまでされてなかった障害者介護事業って、
なんだか不思議な世界だ。
ピピはたくさんもうけて、
しっかり税金をはらえるようになろう。
昨年度の決算報告をもってピピにこられた。
まえの職場でのつきあいをふくめると、
もう10年以上も決算や年末調整をおねがいしている。
きょねんNPOぐりぐりをたちあげたときも、
会計についてはこの方に相談にのってもらおうとおもっていた。
市や県、それに税務署へ書類を提出するときに、
バックに会計士さんがいてくれるのは
とてもこころづよい。
まだ会計規模がたいしたことないので
ピピの決算報告はすぐにおわり、
あとは障害者介護事業が
収益事業かそうでないか、というはなしになる。
おどろいたことに、2003年に支援費がはじまってからこれまで、
NPOがおこなう障害者介護事業について、
課税の対象になるかどうかの結論が
まだはっきりしていないのだそうだ。
それぞれの事業所(と会計士)の判断によって
法人税をはらったり、はらわなかったりしているという。
支援費制度がはじまって、自立支援法にかわり、
今年度から総合福祉法になるという、この激動の10年に、
まだそんなこともきめられていないとは。
法人税は収益の30%にかかるそうなので、
はらうかどうかの差は当然ながらすごくおおきい。
介護事業もいろいろあり、
そのうちのなにが収益事業かをきめるのは
たしかにむつかしいことだろう。
でも、それが10年もほっておかれたというのには
おどろくほかにない。
日本国内において、何百ものNPOが、
それぞれいくつかの障害者介護事業をしているはずで、
それなのになぜこれまで収益事業かどうかを
はっきりさせようという議論がなかったのか。
問題にするとややこしいことがたくさんでてくるので、
だれもふれたがらなかったのだろうか。
介護保険については、はじまった2003年に、
おこなう事業によって収益事業かそうでないかがきまっているという。
たとえNPOでも収益事業をおこなえば
法人税をはらわなければならない。
あたりまえなはなしであり、
そんなことがこれまでされてなかった障害者介護事業って、
なんだか不思議な世界だ。
ピピはたくさんもうけて、
しっかり税金をはらえるようになろう。
2013年05月01日
「岩合光昭の世界ネコ歩き」しあわせそうなマラケシュのネコたち
5月1日放送の「岩合光昭の世界ネコ歩き」は、
マラケシュのネコたちだった。
モロッコやマラケシュの紹介がはいるのかとおもったら、
観光案内はぜんぜんなく、ネコたちだけをおいかける番組だった。
これほど起伏のない60分番組はめったにない。
朝、ジャマエルフナ市場の
オレンジジュース売場にいる親子のネコたちからはじまり、
夕方にまたおなじ場所にいた彼らと再会して番組はおわる。
母ネコにじゃれつく5匹の子ネコたち。
これほどしあわせをかんじる景色はなく、
おもわずほほえんでしまう。
『野生のエルザ』のジョイ=アダムソンさんが、
「ネコ族の子どもほどかわいいものはない」、と
どこかにかいていた。
たしかに子ネコはめちゃくちゃかわいいけど、
子イヌだってまけないくらいかわいい。
ただ、親子というセットでかんがえると、
たしかにネコほど(ライオンのことはよくしらない)
かわいいいきものはいないと、
きょうの番組をみていておもった。
わたしがテレビをみていたら、
うちのネコたちもわたしのヒザのうえにのってきた。
といってもテレビをみているわけではない。
テレビからネコのなき声がきこえても反応しない。
ネコたちには、テレビにうつるネコがどうみえているのか。
2匹のネコといっしょにネコの番組をみれたのは、
おもいがけないしあわせな時間だった。
そこらじゅうにネコがいる。
岩合さんはところかまわずカメラをむける。
市場のなかにある、職人さんの仕事場や、
みやげもの店、民家。そこかしこが撮影場だ。
ネコたちはいつもそうやって
スークのなかを気ままにあるいているのだろう。
岩合さんには、どこにネコがいるのか
なんとなく気配でわかっている。
ネコをみつけると、そのネコは
岩合さんを子ネコや仲間たちのところへつれていく。
岩合さんのまわりには、いつもネコたちがくつろいでいる。
岩合さんがカメラをセットすると、
そこが最高にいごこちのいい場所におもえてくる。
このまえみたハバナのネコたちにくらべ、
マラケシュのネコは安心してくつろぎ、よくふとっている。
毛のツヤがあまりよくないネコもいるけど、
岩合さんはそんなことはまったく気にせず
かわいさをたたえ、やさしく背中をなでる。
ハバナをもちだすまでもなく、
日本の町をあるくネコだって
あまりいごこちがよさそうではない。
そもそも野良ネコをほとんどみかけることがない。
ネコがしあわせにくらす町は
人間にとってもしあわせな町、という法則にしたがえば、
マラケシュほうが日本よりもくらしやすい町みたいだ。
ネコたちにとっても、ひとにとっても。
マラケシュのネコたちだった。
モロッコやマラケシュの紹介がはいるのかとおもったら、
観光案内はぜんぜんなく、ネコたちだけをおいかける番組だった。
これほど起伏のない60分番組はめったにない。
朝、ジャマエルフナ市場の
オレンジジュース売場にいる親子のネコたちからはじまり、
夕方にまたおなじ場所にいた彼らと再会して番組はおわる。
母ネコにじゃれつく5匹の子ネコたち。
これほどしあわせをかんじる景色はなく、
おもわずほほえんでしまう。
『野生のエルザ』のジョイ=アダムソンさんが、
「ネコ族の子どもほどかわいいものはない」、と
どこかにかいていた。
たしかに子ネコはめちゃくちゃかわいいけど、
子イヌだってまけないくらいかわいい。
ただ、親子というセットでかんがえると、
たしかにネコほど(ライオンのことはよくしらない)
かわいいいきものはいないと、
きょうの番組をみていておもった。
わたしがテレビをみていたら、
うちのネコたちもわたしのヒザのうえにのってきた。
といってもテレビをみているわけではない。
テレビからネコのなき声がきこえても反応しない。
ネコたちには、テレビにうつるネコがどうみえているのか。
2匹のネコといっしょにネコの番組をみれたのは、
おもいがけないしあわせな時間だった。
そこらじゅうにネコがいる。
岩合さんはところかまわずカメラをむける。
市場のなかにある、職人さんの仕事場や、
みやげもの店、民家。そこかしこが撮影場だ。
ネコたちはいつもそうやって
スークのなかを気ままにあるいているのだろう。
岩合さんには、どこにネコがいるのか
なんとなく気配でわかっている。
ネコをみつけると、そのネコは
岩合さんを子ネコや仲間たちのところへつれていく。
岩合さんのまわりには、いつもネコたちがくつろいでいる。
岩合さんがカメラをセットすると、
そこが最高にいごこちのいい場所におもえてくる。
このまえみたハバナのネコたちにくらべ、
マラケシュのネコは安心してくつろぎ、よくふとっている。
毛のツヤがあまりよくないネコもいるけど、
岩合さんはそんなことはまったく気にせず
かわいさをたたえ、やさしく背中をなでる。
ハバナをもちだすまでもなく、
日本の町をあるくネコだって
あまりいごこちがよさそうではない。
そもそも野良ネコをほとんどみかけることがない。
ネコがしあわせにくらす町は
人間にとってもしあわせな町、という法則にしたがえば、
マラケシュほうが日本よりもくらしやすい町みたいだ。
ネコたちにとっても、ひとにとっても。