清志郎の4回目の命日。
いつものように清志郎とチャボのコンサートDVDをみる。
1994年8月に日比谷野音でおこなわれたものだ。
まだひるさがりの時間みたいで、
お客さんはうちわをもって
気らくにコンサートのはじまりをまっている。
チャボと清志郎がステージにでてくる。
清志郎はタモと虫とりカゴをぶらさげ、
ツンツルテンの浴衣をきている。
お気楽な時代だったなーとおもう。
清志郎はハリガネみたいにほそく、
げんきにステージをはしりまわっている。
コンサートは夜をむかえ、
『よぉーこそ』で本格的なノリにはいっていく。
清志郎のおもいで。
清志郎が自転車で奥の細道のルートをたどるという
特別番組があった。
奥の細道をはしるということ、
そして、雪のなかで遭難しかけていた孫をたすけた
老人にあいにいく、というのが目的だ。
やっと老人の家にたどりつき、
たすけたときのはなしをききながら
すすめられた日本酒を湯のみじゃわんでのむ。
老人がその日本酒について説明してるのに、
それをのみながら清志郎は
「いやー、日本酒っすね」
とあたりまえのことをいう。
沈黙にたえかねて、
なにかことばをはっしないといけない雰囲気のとき、
相手を気づかってこんなわかりきった発言をした
清志郎がおかしかった。
やさしいひとだなー、とうれしくなる。
それからはわたしも安心して
あたりまえな発言ができるようになった。
注文していたフジフェザーCXがきょうとどいた。
清志郎の命日にあたらしい自転車にのれるなんて、
これもなにかの縁なのだろう。