ブックスキャンに会員登録し、25冊分を依頼した。
これは、もっている本の自炊をかわりにやってくれるサービスで、
1冊あたり100円(350ページをこえると、200ページごとにさらに100円)で
電子書籍末端でよめるようにデジタルデーター化してくれるというものだ。
ネットでみると、自炊業者はいくつもあり、値段もさまざまだ。
そのなかから信頼できそうなブックスキャンをえらんだ。
キンドルペーパーホワイトをいかすには、
電子書籍をかえばいいわけだけど、
再読したい本の電子書籍化もまえからやってみたかった。
ある程度ながい旅行をするときに、
なんどでもよめる本があるのはとてもこころづよい。
わたしの場合には、村上春樹の本を
キンドルでよめるようにしておけば
かなりの期間でも安心だ。
今回25冊分にしたのは、代行スキャンのながれと、
どんなかたちにしあがってくるかをしりたかったからだ。
ブックスキャンには「チューニングラボ」というサービスがあり、
どんな末端(機種)でもよみやすいかたちに最適化してくれるという。
わたしがもっているふるい文庫本が、
ほんとうによみやすい形でとどけられるかを
まず25冊でためしてみる。
紙の本になれたわたしとしては、
デジタル化され物理的な形がなくなることにまだ抵抗があり、
どうしても用心ぶかくなってしまう。
期待どおりのできならこれからも依頼していくつもりだ。
依頼したうちわけは、
村上春樹13冊、ミステリー4冊、その他7冊にした。
ブックスキャンには2ヶ月かかるというのが
すこしもどかしいところで、
ある程度計画的に「蔵書」を電子化していくことになる。
ブックスキャンのコンセプトは
「『蔵書の電子書籍化+廃棄処分する』お手伝い」であり、
自炊ということばはつかわれていない。
自炊は著作権について法的な問題をかかえているようで、
ブックスキャンでも電子書籍化した本は廃棄処分することを強調している。
5月17日の『web本の雑誌』には
ブックスキャンが「日本蔵書電子化事業所協会」を設立したことが
とりあげられていた。
これからも自炊をつづけられるように業界ルールをさだめ、
合法的なしくみをととのえようとするのだろう。
ある程度まとまった数になると、自分で蔵書をスキャンするのは大変なので、
どうしても代行業者にたのみたくなってくる。
1冊100円でやってくれるのなら
おねがいしたいひとはおおいだろう。
わたしがもっている本でも、
ふるいものは活字がちいさかったり、
黄ばんだりしてよみにくくなったものがおおい。
これらの本がブックスキャンですくわれるなら、
旅行でも入院でも棺桶でも、
キンドルペーパーホワイトさえあればどこへでもいけるようになる。