毎週水曜日の午後4時からはじまる
『ミュージックプラザ』(東京FM)をたのしみにしている。
司会の鈴木万由香(まゆこ)さんがいい。
視聴者からのおたよりをよみ、
自分の感想をのべる。
あたりさわりのないことではなく、
自分がかんじたことを
自分のことばではなしてくれる。
きょうの放送では、
彼のひとりごとが気になるという
「わたしの彼はメキシコ人」さんからのお手紙が紹介された。
「彼」はスペイン語でよくひとりごとをいうそうで、
なにをいっているのかあとで辞書でしらべてみると、
女性蔑視のスラングだったという。
この女性は、「彼」との関係を
これからどうしていけばいいのかなやんでいる。
・彼がひとりごとをいう
・もっとわたしはさぐりをいれたほうがいいだろうか
という手紙の内容から
ふたりはおたがにむきあってないんじゃないか、
と鈴木さんは指摘している。
いわれてみればそのとおりだけど、
でも、そっちの方向でかんがえなければ
延々となやみがこんがらがっていきそうだったので、
鈴木さんのコメントは的をいていた。
ラジオ(もちろんテレビもだ)の司会者で、
自分のかんがえをちゃんといえるひと、
はなそうとしているひとが、どれだけいるだろう。
いえばいいというものではなく、
「いいかんじ」でさらっとつたえなければならない。
鈴木さんの回答は、ときには
むつかしくかんがえなくていいんじゃないか、だったり、
それはもうひとそれぞれですよ、
と質問者を安心させたりと、
いつも現実的で、効果がありそうなアドバイスだ。
番組のはじめには、季節の話題や
この一週間に自分が体験したことを
簡単に紹介してからリクエストにうつる。
そのわずかなはなしから
彼女のひとがらがつたわってくるのだ。
「いいかんじ」をうけるかどうかは
このみの問題なので、
きくひとをえらぶ面があるかもしれない。
状況のゆるすかぎり本気でかたろうとする彼女のスタイルを
わたしはここちよくかんじ、あつく支持する。