6月4日のWカップアジア最終予選、
対オーストラリア戦をまえにおこなわれた親善試合。
日本は前半に3バックをひさしぶりにとりいれる。
0-1で前半をおえると、後半からは4人の選手をかえ、
4バックにもどしている。結果としては、0-2と完敗した。
失点した前半3分のフリーキックのとき、
壁としてたつ遠藤がマークの確認をしていた。
だれがどの選手をみるのかを指さししている。
これが遠藤のジェスチャーかとうたがうほど
自信なさげだ。
別の場面でも、今野がなさけない顔をして
なにかをうったえているところが画面にうつった。
3バックとは関係ないことだったかもしれないけど、
この2つのできごとは、
この試合の日本チームを印象づけるものだった。
後半から4バックにもどした日本は
15分まで圧倒的にボールを支配する。
ながれからブルガリアの守備陣をくずし、
なんどもチャンスをつくるが
得点をあげることができない。
23分に中村憲剛がはいってきた。
憲剛を起点にしてボールがよくまわりはじめる。
これをつづけていればいずれ得点が、
とおもっていた25分にブルガリアのフリーキックから
また失点してしまう(長谷部のオウンゴール)。
このあとは試合がおわるまで
日本は不安定になりボールがおちつかない。
ボールを支配できるときと、
自信をうしなったときの両面がみれた後半で、
印象にのこるのはオフサイドをいくつもとられたことだ。
うまくまもられてしまった、というかんじ。
課題といわれていたセットプレーでも
もろさをみせる。
つぎのオーストラリア戦で、
たかさをいかしてどんどんほうりこまれたときのことが心配だ。
親善試合であり、戦術や選手の体調を確認するためには
さほど結果が重要な試合ではなかった。
しかし、手ごたえのある内容だったかというと
そうでもない。
ジーコ監督のときのようにつみあげ感がなく、
岡田監督のときのように自信なさげな代表戦だった。