2013年06月20日

倉下忠憲さんの「なんども読んできた本たち」に便乗して

倉下忠憲さんがブログで
「なんども読んできた本たち」
を紹介している。
その全部をわたしもよんでいたのですこしおどろいた。
いちどよんだだけと、くりかえしよんでいることの差はあるとしても、
倉下さんとの相性のよさを確認することになる。
おなじような読書体験をかさねながら
まったく生産性のないわたし、などと
いまさらいってもしょうがないことなので
読書傾向がにていることだけでもよろこぼう。

もっとも、そこにあげられた8冊のうち、4冊が村上春樹の本なので
ハルキファンにとっては全冊一致はそうむつかしいことではない。
そのほかにあげられていたのは
倉下さんとしては当然ともいえる
『知的生産の技術』(梅棹忠夫)で、
これはわたしもなんどもよんでいる。
『初秋』(ロバート=B=パーカー)をあげられているのは
ちょっと意外で、倉下さんはトレーニングもされるのだろうか。

倉下さんに便乗してわたしも
「なんども読んできた本たち」を紹介すると、
村上春樹の長編では『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
と『遠い太鼓』。
短編では『午後の最後の芝生』『ファイミリー・アフェア』
『納屋を焼く』がすきだ。
『納屋を焼く』では「僕」が7.2キロのコースをつくって
納屋がやけてないか毎日はしってチェックする場面がある。
31分とかなりのスピードで、
道路をそんなにはやくはしっていたらひとさわがせだし、
納屋もじゅうぶんしらべられないのではないか気になってくる。
『世界の終わり』では、おわりのほうで
イタリア料理店でのおしゃべりする場面と、
彼女の家で朝をむかえ、なにげなく朝ごはんをつくるところがすきだ。

梅棹忠夫さんでは『モゴール族探検記』『東南アジア紀行』。
倉下さんは、民族学者としての梅棹さんの著作には関心がないのだろうか。
なんども、はおおげさだけど『アンナ・カレーニナ』は3回よんだ。
レーヴェンとキティーとの恋愛、
レーヴェンが農業に目ざめるところがお気にいりだ。

本も映画もたくさんあるけれど、
すぐれた作品はそうおおくはない。
そのなかで、自分にあった本にであえ、
くりかえしよんでたのしめるのは
とてもしあわせだ。

posted by カルピス at 12:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする