J1第20節、サンフレッチェ広島対ジュビロ磐田をみる。
2連敗中のジュビロは川口と前田を先発からはずしてきた。
7月6日から関塚監督が指揮をとるようになり、
攻守にわたって変化がみえはじめてはいるものの、
まだ勝利というかたちでは、おもうような結果があわれていない。
ジュビロはずっとよくまもり、とくに佐藤寿人に仕事をさせない。
攻撃では山田を中心に、なんどもいいところまで形をつくれている。
しかし、先制したのはサンフレッチェで、
前半43分に一瞬のスキをついて佐藤がこぼれ球をおしこんだ。
後半6にジュビロは前田をいれてくる。
前田はいつものように攻守にわたって献身的なうごきをみせる。
不調だから点がとれないのか、
点がとれないから不調といわれてしまうのか。
今季の得点はまだ4点にとどまっており、
このすくなさがジュビロの低迷に直結している状況だ。
解説は早野宏史さんで、状況のアナウンサーと息のあったところをみせる。
ミキッチが例によってとにかく右サイドからの攻撃を
愚直にくりかえしていると、
早野 「ミキッチは2人こようが3人こようが
自分の仕事はこれだって、みきっていますね」
アナ 「ミキッチだから」
早野 「そうですね」
ほんとうに、ミキッチのせめあがりは、
わかっていてもとめられないみたいで、
たびたび右サイドが起点となってシュートまでもっていく。
しんじるものは、まよいがないぶんジュビロも手をやいていた。
後半26分に、ジュビロは金園がヘディングをきめ同点においついたものの、
32分にサンフレッチェのファン=ソッコにミドルシュートをきめられて
かちこしをゆるしてしまう。
早野 「ファン=ソッコも、あソッコしかなかったですね」
というのがだじゃれにきこえないほど、
コースがないところからのスーパーゴールだ。
そのあとはジュビロの猛攻をしのぎきって試合終了。
今季まだ連敗がないという安定したサンフレッチェの成績は、
きょうの試合みたいなたくみな試合はこびにもあらわれている。
一方のジュビロはこれで3連敗。
わるくない試合なのに勝点をのばせない。
他会場の結果も明闇をわけるものがおおかった。
グランパスはレッズを相手に2−0と完勝する。
調子を完全にとりもどし、これで5連勝。
アルディージャはセレッソと対戦し0−3といいところがなかった。
連続無敗記録を更新し、いちじは首位にたったのに、
一転してかてなくなり5連敗とくるしんでいる。
この試合、東アジア杯でうりだしたセレッソの柿谷は
東アジア杯とおなじような形のシュートをおちついてきめ、
2点1アシストと活躍した。
トリニータはひきわけにもちこみ連敗を5でとめた。
どの試合会場も開始時の気温が30℃をこえており、
あつさ対策がなやましいコンディションだった。
こきざみに中断期間がはいり、そのあとは
あつさのなか連戦がつづいたりと、
選手たちにはリズムがつくりにくい過酷な時期となっている。