きのうの朝日新聞島根版で、
島根県の観光認知度がたかまっているとつたえている。
首都圏の住民を対象に「行きたい都道府県」をたずねたところ、
10人に1人が上位5位に島根県をあげたそうだ。
「過去1年で島根に関する情報や広告を見聞きした割合」は
51.2%と、前回の調査(2004年)の26%から
おおはばにふえている。
「観光振興課は『出雲大社の平成の大遷宮の
効果がおおきいのではないか』」
とみているそうだ。
この記事は、なぜ鷹の爪について
ひとこともふれないのだろう。
だれがどうみても、
しまねスーパー大使の吉田くんならびに
鷹の爪団の功績にきまっているのに。
吉田くんが「しまねスーバー大使」に就任して以来、
「47都道府県中、もっともどこにあるのか分からない県」
の知名度を、
たった5年でここまでたかめたのだから、
いい仕事をしたというべきか、
やりすぎたというべきか。
やりすぎ、というのはことばのアヤではない。
知名度のひくさを自虐的に自慢できなくなるからで、
今回の調査のように、「行きたい都道府県」の
上位に名前があがるのはいたしかゆしだろう
(それはそれで、またべつのネタにするのだろうけど)。
島根県をじっさいにおとずれたひとも
前年比で169万人(6.2%)もふえたというから
鷹の爪効果は絶大というしかない。
もうひとつ、鷹の爪の先見性をしめすデーターがある。
このごろ「3Dプリンター」というのがやたら耳にはいるようになり、
いったいなんのことかとおもっていたら、
「コンピューターに設計データを入力すれば、
3次元(3D)立体物がつくれる機械」
というから、
これはまさにレオナルド博士がときどきつくる
「怪人製造マシン」のことだった。
博士は、たとえば机と生きた男性から「怪人タンス男」を
簡単につくりだしてしまう。
みかけはゴテゴテしてるものの、
その機能は「3Dプリンター」の進歩形にまちがいない。
もうなんねんもまえから、あって当然の機械として
鷹の爪は「3Dプリンター」を映像としてみせていたという事実に
わたしたちはもっとおどろくべきだろう。
いまはまだ「島根といえば出雲大社」かもしれないけど、
もうじきそれが鷹の爪だったり吉田くんとなっていくにちがいない。
「県観光 首都圏で人気」という朝日新聞の記事は、
鷹の爪をあえて無視したことで
かえって鷹の爪の存在感をしめすことになった。
新作の『鷹の爪GO』の公開とともに、
次回の調査が鷹の爪をどう評価するのかたのしみにしている。